6BX6 VXO回路の実験   

2017年 03月 26日

昨日、ジャンクシャーシーに6BX6 VXO実験回路用の部品を取り付けたところである。
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今日は朝から実験回路の配線を行った。回路図はこれである。
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使ったFT243クリスタルである。これらはオリジナル構造ではない。7010Kcと7020Kcは、内部にアズマ無線工業に削ってもらったHC18/Uをハンダ付けしてある。7014はAF4K Brianから買ったもので、内部には小型のHC49/USがハンダ付けされている。
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配線が完了し、電源を入れたところである。
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VXOコイルには、適当に33μHのチョークを使ってみたところ、周波数は7012.7Kcから7002.4KcまでVXOできた。7003KcのQRP周波数がカバーできている。

7012.7Kc
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7002.4Kc
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3.3pFを通して測定したRF出力電圧は、8V弱であり、周波数によらずにほぼ一定であった。
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7020Kc Xtalでは、7023Kc-7012KcまでVXOできた。これに対してHC49/USが入っている7014Kcでは、VXO幅は約5Kcに留まった。

経験上、VXO回路では発振周波数の0.45%が安定に可変できる限界である。これは、7Mcでは約30Kcに該当する。この回路での可変範囲は約10Kcなので、安定度には問題ないと思われる。

UZ42送信機では6SJ7を使うVXO回路を使用したが、プレート負荷に共振回路を接続してあるにもかかわらず、周波数を下げようとすると可変範囲が10Kcにも及ばないうちに、発振が停止しまった。6SJ7のgmは約2000μmhoしかないためであろう。

6BX6はgm約7000μmhoのhigh gm管なので、VXO発振管として適しているようである。キーイングに伴うトーンを安定化するためには、VR150でプレート電圧を安定化する必要があるだろう。

発振周波数が7012.7Kcから7002.4Kcまで安定に変化する様子をYouTubeにアップした。

https://youtu.be/RI7mFXPDA54

この6BX6は、子供の頃に近所にあった菊池電気から部品取り用に貰ったジャンク白黒テレビに入っていて、取り外した個体そのものである。45年ほど保管していたことになるが、こうしてVXO発振間としてFBに動作することを確認して感無量である。メッシュのシールドから透けて見える、太いカソードはHigh gm管らしく、頼もしい。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-26 09:34 | 電信送信機 | Comments(0)

5763送信機用部品 2、2T14基板の手直し、UY47B送信機で交信   

2017年 03月 25日

5763送信機に使える部品をさらにかき集めたところ、殆どの部品が集まった。
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コイルに何を使おうかと考えていたら、90年代に作ったST管のベースに巻いたプラグインコイルがあることを思い出した。
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ダメになったST管のベースをプラグインボビンに利用することは、戦前から行われていた。これらは14Mc送信機に使ったものであり、7Mcにはインダクタンスが不足するので、巻き直さないといけない。

取り敢えずは、ジャンクシャーシーを利用して6BX6か6CB6による無調整発振VXOが実用になるかどうか確認したいところである。

-・・・-

JR2WZQ OMに送っていただいた、貴重品の東通工製平型ゲルマトランジスター2T14を使い、低周波2段増幅NFB付き回路の基板を組み立てて、SimpleceiverのNJM2114DD AF基板と差し替えて実働試験をしたところである。

取り付け穴の位置が悪かったので、修正した。また、ゲインオーバー気味であったので、NFB抵抗を換装してA=67からA=27に手直しした。
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これにより、使用感は良好となり、完成となった。音質は良好で、オペアンプNJM2114DDによるAF増幅回路に遜色ない。

古典的ゲルマトランジスターである2T14がSSB受信機の中でオペアンプに負けずに動作している様子を見て感無量である。貴重な平型ゲルマを送って下さったJR2WZQ OMには、心から感謝である。

-・・・-

お世話になっているKさんが、KD1JV 7MHz 電信TRCVRを組み立ててオンエアーされている。出力は2Wとのことであるが、AJDまで8エリアを残すのみとのことである。この前交信して頂いた時は、2Wとは信じられない強力な信号であった。

これに触発されて、久々にUY56-UY47B 7Mc 0.8W電信送信機を引っ張り出してきた。
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この送信機ではこれまでも交信をしてきたのだが、UY56無調整ピアースPG発振回路が不安定で、キーイングによりチャープが発生するという問題があった。

UY56のプレート電圧は安定化していなかったので、ツェナーダイオードで安定化しようと考えていた手直しを、ようやく行った。ツェナーダイオードによりUY56のプレート電圧は110Vに安定化され、中和コンデンサーの再調整とあわせてトーンのチャピリはほぼ改善された。

水晶は、アズマ無線工業に注文した7003KcのHC18/Uである。改めて発振周波数を確認すると、7004.35Kcであった。負荷容量を増やそうとすると発振強度の低下を招くために発振周波数の調整は難しく、このままで妥協することにした。

この状態でCQを出すと、2局から呼ばれて久しぶりにUY56-UY47B送信機での交信を楽しんだ。どちらも1エリアの局である。受信機はSSB用のSimpleceiverをそのまま使った。最初の局は/QRPであったが、出力は5Wとのことであった。信号は十分強く、交信には全く問題なかった。2局目は非常に強力で、Sメーターが右端まで振れるほどであった。

以前と違い、どちらの局からもQRHは指摘されなかった。無調整ピアース発振回路は、意外とデリケートであり、実用になるトーンとするにはB電圧を安定化することに加えて、ファイナルのキーイングによる影響を軽減するための手当てなどが必要なようである。

以前からの懸案であったチャープ対策がようやく完了した。これで、この送信機で安心してQRPの交信を楽しめるようになった。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-25 18:16 | 電信送信機 | Comments(2)

5763送信機用部品   

2017年 03月 24日

5763電信送信機の情報を集めたところである。これを受けて妄想が進み、5763送信機に使えそうな手持ち部品をかき集めてみた。
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パワートランスは、古いSEL製の半波整流250V 60mAという規格であり、40年ほど前に昔の球仲間であったJH7VMV局に貰った品である。古めかしい珪素鋼板のコアー板が赤く錆びて浮き上がり、カバーが紛失したジャンク品であったが、西崎電機に相談して、使える状態に修復してもらった。

バリコンは小樽在住時に、アパートに張った3.5MHz用ツエップアンテナ用カップラーに使用していた個体である。軸を短く切ってしまったので、タイトカップリングを使い軸を延長してツマミを取り付ける必要がある。πマッチにするのが理想的であり、ロード用の2連バリコンもあるのだが、簡便のためにリンク出力回路としても良いであろう。

水晶はFT-243である。が、1980年代に特注した際、内部にHC6Uの水晶ユニット部分をハンダ゙付けしてある非純正品であった。これは取り外してアズマ無線工業にHC6/Uのケースに収めてもらい、本物のHC6/Uにしてもらった。このFT243の中には、アズマ無線工業に特注したHC18/Uをハンダ付けしてある。

メーターはフロービスの丸型である。安価で造りもチープ感が漂うのだが、実用上全く問題なく使えるFBなメーターである。

このほかに送受切り替え回路、キャリブレート回路、受信機の制御端子などを設けないといけない。送受切り替えはシーメンスキーが理想的であるが、トグルSWでも良いであろう。

部品を前にしてああだこうだと考えるのもまた楽しいのである。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-24 18:26 | E級電信送信機 | Comments(0)

WB8DQTによる6C4-5763電信送信機   

2017年 03月 21日

使ってみたいと長年思いながら、使う機会がなかったVHF用ビーム出力管5763である。
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インターネットを調べると、5763を使う送信機の作例が見つかる。

その中で、WB8DQTの作例はナカナカ秀逸である。
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http://www.arrl.org/files/file/QST%20Binaries/Jan2012/w1ts_project.pdf

この送信機のオリジナルは、1968年10月号のQSTにW1TSが発表した回路とのことである。構成は6C4無調整ピアースPG水晶発振回路、5763電力増幅、Ep275V、出力4-5Wである。

出力はπマッチであり、コイルにはNational R.F (www.nationalrf.com)というところで売られている現行品のプラグインコイルボビンが使われている。こういうプラグインコイルボビンが売られているとは知らなかった。

水晶発振段とファイナルのカソードを同時にキーイングする回路である。日本では水晶発振段のカソードをキーイングする回路はまず見られないのだが、アメリカでは普通に使われている。アメリカでは、下の回路に示すような、水晶発振段だけの送信機も許可され、使われていたことが背景にあるのかもしれない。
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http://dpnwritings.nfshost.com/ej/w9ves/

写真のように、X'talにはFT243型が使われている。これは、AF4K Brianが売っている、内部にHC49/USをハンダ付けした改造品である。これをそのまま使うと、キーイングに伴い酷いチャープ(「ピュ~」という昔のUゾーンの局によくあったトーン)とQRHが生じるとのことである。

これを防ぐために、水晶と直列に抵抗を挿入すると同時に、6C4のプレート電圧を51V 5Wのツェナーを直列にして約100Vに安定化している。これにより、キーイングに伴うチャープとQRHはみられなくなるとのことである。現用のUY56-UY47B送信機もチャープが生じているので、この方法によりトーンが改善できそうである。

プラグインコイルを取り替えれば、3.5Mc、7Mc、10Mcに使えそうな構成である。水晶制御式固定周波数の送信機では運用が限られるのだが、QRP専用周波数である7003Kcの水晶を用意すれば、相当交信を楽しめるはずである。

水晶発振回路を6CB6によるVXOとすれば、実用性は非常に高くなるはずであるが、プレート非同調のグリッドプレート型VXO発振回路で5763を十分ドライブ可能な出力が得られるかどうか、要検討である。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-21 20:08 | 電信送信機 | Comments(0)

1970年代   

2017年 03月 20日

ツイッターで図らずも戦中・戦後の真空管の話や科学教材社、初歩のラジオ等の話題で盛り上がった。

初歩のラジオ1972年5月号の表紙である。
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スマイルマーク、2SA100、セイヤング、木枯らし紋次郎、CD-4、パックイン・ミュージック、天地真理など、時代を象徴する単語が並んでいる。つい、じっくりと見入ってしまった。
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科学教材社の広告である。色々なセットが掲載されていて、憧れのまとであった。結局、科学教材社のセットは購入する機会がなかった。科学教材社は取りこわされてしまったらしい。
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高一トラ検2石ラジオの製作記事である。著者は泉弘志氏である。デバイスはマイクロディスクシリコントランジスター2SC183である。本の中で、ゲルマもまだ使われているのだが、シリコンも使われるようになってきた時期である。

この高一トランジスター検波ラジオは、結構良く聞こえるに違いない。ちょっと組み立ててみたい回路である。サトー電気で一山いくらで安く売っていたマイクロディスクトランジスターは、2SC180番台だったように思う。
こういうラジオを作って聞こえると、うれしかったものである。

絵で見るラジオのABC、泉弘志著である。
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これを買ってもらったのは小学生のときであった。絵を多用してラジオの原理をわかりやすく説明してある。デバイスはST管である。並四、高一、5球スーパー、短波、HiFi、ポータブルラジオと解説が進む。

並四の解説ページである。
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非常にわかりやすい。今でも真空管ラジオの教科書として、立派に役に立つ内容である。

少年ラジオ技術者ハンドブックである。
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無線と実験に掲載された松下の製作記事を編纂した1冊である。

これにはフィリップス系電池管Dシリーズが紹介されている。
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これをみた小学生の時、キケンなパワートランスを使わずに電池で働く真空管ということで非常に興味を引かれたが、Dシリーズは秋田市の部品屋には売っていなかった。唯一、土崎にあった木場ラジオ店に売れ残りがあり、Dシリーズの現物を入手したのは中学1年生のときであった。

この本に書いてある電池管マジックアイ1N3を探すために、はじめて秋葉原に連れて行ってもらったのは、昭和49年1月、ヨンパチ豪雪の年であった。

特急つばさに乗り、10時間の汽車旅の末に漸くたどり着いた秋葉原の様子には腰を抜かして驚いた。どこも部品を買う人で溢れ、部品屋はどこも活気に溢れていた。

ラジデパにあった吉野電気のおじさんに「1N3っていうマジックアイありますか」と聞くと、おじさんは目の前の棚から白箱に入った1N3を3本出してくれた。おじさんは「倉庫に行ってこういう古いタマが出てくると、うれしくなるんだよ」と言った。こっちも非常にうれしかった。親父は3本の1N3を全部買ってくれた。

ナショナルのDシリーズ電池管を使った高一スーパーを組み立てたのは、35年後の2009年である。高周波一段増幅付きのDシリーズ電池管スーパーは、非常に感度良く聞こえた。また、1973年にはじめて組み立てたアメリカンシリーズ電池管1R5、1T4、1U5、3Q4を使った4球スーパーをモチーフに2012年頃に組み立てた高一電池管スーパーには、1N3をつけた。
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ラジオの自作本が出版されなくなって長い年月が流れた。数年前に、何冊かの真空管ラジオ製作本が出版されたが、部品の入手難のために一般化することなく、今では姿を消してしまった。

少年時代に買ってもらったこれらの本は、色あせつつも当時のままであるが、小学生だった自分は50半ばとなってしまった。自分で組み立てたラジオが聞こえたときの興奮と喜びは、今でもかわらない。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-20 20:39 | 御本 | Comments(0)

miniR2 PSNダイレクトコンバージョン受信機-Down Converter基板のケースイン   

2017年 03月 20日

一気に基板を組み立てたところで作業が停滞している、miniR2 Single-Signal PSN方式ダイレクトコンバージョン受信機である。

今日は、Down Converter基板を佐々木ラジオで買ったケースに取り付ける作業を行った。
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記事の説明によると、信号とVFOの信号が近接しているので、Down Converter基板はケースに入れて厳密にシールドするようにとのことである。
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記事ではダイキャストケースに基板を収めて、SMAなどのコネクターで外部と結合するように書いてある。RCAジャックでも良いと書いてあったので、ピンジャックを使うことにした。

電源ラインの引き出しには、サトー電気で売っているタイト貫通端子が良さそうであるが、手持ちがないので注文しないといけない。

Down Converter基板のベース接地増幅回路用トランジスターとアクティブでカップリング回路用トランジスターをマッチングしないといけない。この作業は今後の課題である。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-20 20:06 | メリゴ-PSN | Comments(0)

2T14 NFB付きAFアンプ基板の実働試験-Simpleceiver   

2017年 03月 20日

今日は、いよいよ2T14 2段増幅NFB付き回路基板をSimpleceiverに取り付けて実働試験を行った。

2T14 AF増幅基板と、現用のμA741低周波増幅基板である。
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2T14基板をSimpleceiverに取り付けて配線した。ネジ位置の関係で斜めになってしまった。
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聞いてみるとゲインオーバーで歪んでいある。入力に半固定VRを取り付けてレベル調整をしたところ、歪の無いFBな受信音になった。

初期のトランジスターで問題とされた「ザ~」ノイズは一切無い。NFBが有効に機能しているようである。
7Mcバンドを受信している様子をYouTubeにアップした。

https://youtu.be/sTex_2xfx-w

イマイチコンディションが良くないようだが、一応SSBの信号が聞こえた。1950年代に国産で開発・実用化されて間もない平型ゲルマニウムトランジスター2T14が、SSB用受信機の低周波増幅回路で立派に動作している様子を見て、感無量である。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-20 11:16 | ゲルマトランジスター | Comments(0)

VHF用電力増幅管5763   

2017年 03月 19日

VHF用電力増幅管5763である。
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規格上、最大出力は10W程度とされている、9ピンMT管である。

いつか使ってみたいと思っていながら、未だに使う機会がない。

youTubeに、この5763を1本使った電信送信機の動画がアップされていた。

https://www.youtube.com/watch?v=i45SP6lvZqc&t=238s

水晶発振方式単段5763送信機を、DDS駆動による送信機へと改良していく過程が説明されている。パソコンで、自動CQ送出をするシーンもあり、興味深い動画である。送信機は7Mcと14Mcで動作可能となっており、CQは14Mcで出したが、残念ながら応答はなかった。

説明をしているOMは、5763(ゴーナナロクサン)のことをFifty Seven Sixty Threeと呼んでいるのが新鮮であった。

5763はVHF用ではあるが、送信機のダブラー、小出力送信機の終段、SSB送信機のドライバー段などにも使われた。

5763を活用する機器としては、7Mc電信送信機というのが一番簡単に実現できそうである。
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水晶発振段はVXOとする。発振管には、gmの高い6CB6が良さそうである。

6SJ7ではgmが低いためか、安定にVXO可能である、発振周波数の0.45%に該当する周波数に到達する前に発振が停止してしまった。

6CB6はgmが高いので、安定に十分な周波数をVXO可能と期待される。テレビ専用の駄球とされている6CB6の名誉挽回にもなりそうである。

また、6CB6の代わりに、子供の頃近所の菊地電気から貰ったジャンクテレビに入っていた6BX6をVXO管に起用しても良さそうである。
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9ピンMT管2本という構成も斬新である。

最近はエアーバリコンも入手困難になってきた。こういう球を使った送信機の組み立てが段々難しくなってきている。

-・・・-

9ピンMT管、6BX6、12BY7A、5763である。
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9ピンMT管は、6AR5や6AQ5などの7ピンMT管と比べると、何となく偉大に感じる。9ピンMT管としては、これまで6CL6だけを28Mc AM送信機のダブラーに使用したことがある程度である。駄球の6CB6なども含めて、こういう球も活用したいところである。

12BY7Aは、6146B(S2001A)を終段に使う、往時のSSBトランシーバーのドライバーとして汎用されたが、本来はテレビの映像増幅管である。

名古屋の電気街で1本2000円の値がついていたとの情報に驚いた。アメリカの真空管屋を調べてみると、12BY7Aの値段は釣りあがっており、$15から$22程度であった。

手持ちのFT-101ZDにも使われているので、予備ダマが必要なのだが、幸いなことに、知り合いの電気屋が譲ってくれた真空管入り段ボール箱に数本入っていたことに加えて、このBLOGをご覧頂いているあるOMが沢山送って下さった真空管の中にもGE製の12BY7Aが入っていた。大変ありがたいことであった。
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この他にも、箱入りがもう一本あったはずである。

これらの9ピンMT管をうまく活用できれば、FBである。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-19 18:45 | 真空管 | Comments(0)

平型ゲルマ2段増幅NFBつき回路の実働試験   

2017年 03月 19日

PNPゲルマ2段増幅直結回路では電圧配分が苦しく、最大出力電圧が0.6V程度になってしまった。

そこで、CR結合2段増幅NFBつき回路の基板をエッチングして実働試験を行った。
回路である。
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まずは、アメジャン2N1108である。
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無事に1Kcの信号が増幅された。
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2石合わせたコレクター電流は約1.7mAである。
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最大出力電圧は4V PEP程度である。オシロの波形を見るだけで、歪が改善されていることがわかる。
A=66、周波数特性は100C/S-1Mc以上と広帯域であった。

次に、我が国産2T14である。
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2T14の2段増幅NFBつき回路も1Kcの信号を無事に増幅した。
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最大出力は、やはり4V PEP程度であった。A=66、周波数帯域は100C/S-180Kcであった。コレクター電流はどちらも0.95mAであった。

2N1108はBC帯の発振・周波数変換用、2T14は低周波増幅用である。石のfT(ゲルマの場合はβ)の違いがAF領域の周波数帯域の違いに反映される程、初期のゲルマトランジスターの最高動作周波数は低かった。

今回使ったゲルマはPNPなので、コレクターに負電圧を加える回路が一般的である。が、今回の回路ではコレクターをアース電位、エミッターに+6Vを加えるようにして、現代の回路と電源接続の互換性を持たせた。

A=66は、Simpleceiverに使っているオペアンプNJM2114DD低周波増幅回路とほぼ同じである。NJM2114DD基板と2T14基板を差し替えて、低周波増幅回路として実働させ、音質やノイズなどの使用感を確かめてみることは、明日の課題になる。
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# by FujichromeR100 | 2017-03-19 18:10 | ゲルマトランジスター | Comments(0)