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タイトバリコン、いよいよ枯渇   

2017年 07月 24日

タマデンで知られたタイトバリコンが製造中止になって暫く経った。

500Vの各種タイトバリコンは、サトー電気の部品リストで激しい値上がりをした後で、「終了」となったことには気付いていた。

それでも、これまでは流通在庫が手に入ったのだが、いよいよ本格的に枯渇してきたようである。

先ずは門田無線のオンラインカタログでタイトバリコンが売り切れとなった。比較的最近、シオヤから通販でタイトバリコンをいくつか買ったのだったが、そのシオヤでも枯渇が始まっていた。

14Mc/21Mc AM送信機を組み立てようと考え、今日、シオヤに500V 100pFの在庫を聞いたところ、売り切れたとのことであった。仕方なく50pFを買ったのだが、枯渇は時間の問題のようである。

タイトバリコンが無くなると、真空管式送信機を組み立てることができなくなってしまう。非常に困った事態になってしまうのである。

シオヤのオヤジさんの話によると、タイトバリコンを作っても良いという業者は存在するらしい。但し、金型から起こすからなどという理由で、非常に高価な見積もりを出してきたので、躊躇しているとのことである。

なんでも、500Vのタイトバリコンで3K円程度、1000Vのタイトバリコンに至っては4K円程度の見積もりを出してきたとのことである。これは卸値になるわけだから、小売価格はさらに高くなるはずであり、これではさすがに遊びで組み立てる送信機に使うことは殆ど不可能である。

こういう事態になると、手に入るものを買い漁ってオクで売って儲けようとする腹黒い人間が必ず現れて、入手難に拍車がかかるのが近年の通例である。不埒なことである。

真空管式送信機の自作が、一大転期に差し掛かったかもしれない。変調トランスや電源トランスは西崎電機で今でも巻いてくれるし、HC6/Uタイプの水晶もアロー電子で特注に応じてくれることがわかったばかりなのだが。

タイトバリコンが適切な値段で安定供給されるようになることを願うばかりである。

by FujichromeR100 | 2017-07-24 20:42 | 部品 | Comments(2)

Commented by nekochan59 at 2017-07-25 08:51 x
 こんにちは
「タイトバリコン 枯渇」のタイトルに驚きました。
移動用に小型のアンテナチューナーが欲しいと考えていたところでした。
ネットに情報が出ないシオヤでも売り切れとなると、市場在庫はかなり少なくなっていると思います。
少し前には千石にも在庫はあったのですが・・・。
ラジオセンターで扱っていたお店があるので、次回、秋葉原に行ったときに覗いてみます。
本当に、困った事になってきました。

PS:
 ニュースで大雨が報じられておりましたが、大丈夫ですか?
Commented by FujichromeR100 at 2017-07-25 20:32
ご無沙汰していました。お変わりありませんでしょうか。

バリコンは本当に困ったことになってしまいました。これが無いと真空管の送信機が作れなくなってしまいます。チューナーにも必須の部品ですね。

土曜日にひどい雨が降りましたが、幸いシャックや私の生活圏では被害なく済みました。秋田市の街の中でも水が溢れたところがあったようですが。

気候が極端になったような気がします。

F層も非常に弱くなってしまい、こちらにも困っています。

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