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50Mc SSB/AM受信機の製作-RF段のトラブル   

2017年 11月 19日

一応、動作するかのようにみえた50Mc SSB/AM受信機である。
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しかし、SSGで感度を確認すると、異常な結果となっていた。これまでに組み立てた受信機では、-20dbμVのキャリアーのビートが聞こえるのが普通であった。が、この受信機では何故か+30dB程度の信号を入れないとビートが聞こえないのである。

SSGからIFの周波数と同じ14.318Mcの信号をフィルターの前に入れてみると、-5dbμVの信号が聞こえた。DBMの損失が-6db、RFのゲインを20dbとすれば、本来であれば-20dbμV程度の信号が聞こえるはずである。

この状態で作業は停滞していたのだが、今日は問題を切り分けるためにSSGをシグナルトレーサーとして、問題箇所の特定を試みた。RFからDBMまでの回路図である。
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これは、SimpleceiverのフロントエンドからDBMまでの回路と全く同じで、増幅素子をJ310×2からHycasに置きかえたものである。SSGのシグナルを後ろから順番に入れてみると、BPFのトップまではBPFの損失に応じて妥当な感度で受信機は動作していることが確かめられた。

これにより、問題はRF段にあると特定された。RF段がアッテネーターになっている状態なのである。

入力トランスや負荷のトランスを巻き代えたり、半導体をチェックしたりしたが、特に問題はなかった。

どうやら、このRF段の回路は28Mcまではうまく働くものの、VHF帯である50Mcではうまく働かないもののようである。結局、この回路を追求することは断念して、RF段を差し替えることにした。

まずは、この基板を切断して、DBM部分から成る周波数変換基板とすることとした。その回路図である。
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これに、作り直すRF段を組み合わせる。RF段の回路図である。
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入力はLマッチでインピーダンスマッチングを行い、出力は通常の共振回路にした、平凡な回路である。早速、基板パターンを描き、感光マスクを描いた。
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基板のエッチングと組み立ては来週以降の課題である。

by FujichromeR100 | 2017-11-19 20:35 | 受信機 | Comments(0)

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