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ゲルマ2SA353カスコードIF 2段増幅基板-バーアンテナと組み合わせて高感度ラジオに再構築   

2018年 03月 18日

455KcでPG=39dbと謳われているゲルマ2SA353をカスコード接続としてIF 2段増幅構成としたBCL用受信機は、非常に高感度であったものの、シャンテックループアンテナと組み合わせると、恐らくトップの周波数変換段でと思われる、酷い混変調が発生することがわかり、BCL用受信機としては実用にならないことがわかった。

https://fujichrome.exblog.jp/29629372/


しかし、これをこのまま見捨てるのも勿体無いので、札幌ラジオ少年の20cmバーアンテナとパディングコン、AM/FM用等容量2連バリコンを組み合わせて組み直してみることとした。

基板を改造してパディングを取り付け、実験用だったまな板にバーアンテナを取り付けたところである。
ゲルマ2SA353カスコードIF 2段増幅基板-バーアンテナと組み合わせて高感度ラジオに再構築_f0205744_20491724.jpg
チューナー部分の回路図である。
ゲルマ2SA353カスコードIF 2段増幅基板-バーアンテナと組み合わせて高感度ラジオに再構築_f0205744_20504996.png
これに負電源用4石SEPP低周波増幅回路を組み合わせてある。

3点調整でトラッキングを詰めたら非常に高感度に仕上がった。盛岡からの奥羽山脈越えで届く岩手放送、富山からの北日本放送、本荘市の100W中継局からの地表波、山形放送などが全て聞こえた。

シャンテックループアンテナを使う受信機には及ばないものの、これまでに組み立てたバーアンテナ方式のトランジスタースーパーの中では、FET高一中二を遥かに凌駕し、最も高感度のラジオである。

カスコード回路により、2段増幅でも発振することなく、安定して高いIFゲインが得られる。トランジスタースーパー最大の難点であるIFの発振の問題がカスコード回路の採用により完全に解決した。古典的なゲルマトランジスターで非常に高感度なラジオが完成したことは、愉快である。






by FujichromeR100 | 2018-03-18 20:58 | ゲルマトランジスター | Comments(0)

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