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14MHzオールモード受信機の手直し   

2020年 09月 27日

FT8の受信に使う14MHzオールモード受信機である。
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2009年に初代を組み立てて以降、中身を2回入れ替えて、今は3SK291を使った3代目の基板セットが入っている。
https://fujichrome.exblog.jp/30396819/
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FT8のデコードが思わしくなかった。
https://fujichrome.exblog.jp/31368924/
感度を確認してみると、-10dBμのビートがどうにか聞こえる程度に感度が落ちていた。完成時は-20dBμのビートが聞こえていたはずである。そこで、改めて調整し直すことにした。
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調整を始めると、Sメーターの振れとAGCの動作が異常である。W1FB改AGC駆動基板の設定が正常にできない。どうやら、オペアンプが発振しているようである。
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このW1FB改AGC駆動基板はこれまで汎用しているのだが、動作が不安定になったり発振したりする場合が多い。+端子とー端子にパスコンを接続して問題は解決したと思っていたのだが、発振は止まっていなかったことがわかった。

そこで、4580の-端子とOut端子に接続されている47kΩとパラに0.01μFを接続してみた。
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すると発振は完全に止まり、漸く各VRを正常に設定することができるようになった。SSGから30dBμを入れて
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SメーターをS9に設定した。
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この状態で各10Kコイルと3SK291のVG1を調整して感度をピークにした。

手直し前は25dBμ辺りから急激にSメーターが振れる宜しくない状態であったが、手直し後は5dBμでSメーターが反応し始め、-20dBμ以下のビートも余裕で聞こえるように仕上がった。

早速、FT8のSWLをしてみた。
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時間はまだ14:30であったが、ヨーロッパロシアの局を含めて多くの局がデコードされるようになった。
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手直し前と全然違い、多くの局が受信できるようになり、16:30にはOHの局もデコードされた。こういう軒先DPの成果としては上出来であろう。
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7メガでは一発でFT8の交信ができたのだが、14MHzでは送信・受信共にトラブル続きでなかなかFT8でのQSOができない。が、今回の手直しで受信機は実用的な状態に仕上がったようである。

なお、組み立て当初はVFOにMIZUHOのVFO5Dを使用した。
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しかし、VFO5DではQRHのためにFT8のデコードは不調であった。このため、2016年に組み立てたVK5'MのAD9850 簡易DDS VFOを外付けして使うことにしてある。
https://fujichrome.exblog.jp/25106345/
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100Hz STEPなのでSSBやCWの受信には問題があるのだが、FT8は固定周波数なので問題は無いようである。

送信機の調整は来週末以降の課題である。

続きはこちら
https://fujichrome.exblog.jp/31466885/


by FujichromeR100 | 2020-09-27 21:16 | FT-8 | Comments(0)

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