7.022MHzのクリスタルを使い、14MHzで55Wの出力が出ることを確認するところまで作業が進んでいた、813プレートスクリーングリッド同時変調28MHz 50W AM送信機の組み立てである。
昨日と今日でタンクコイルのタップ切り替えリレーとロータリースイッチの配線を行い、14MHz、21MHz、28MHzでの実働試験を行った。試験に使ったクリスタルである。
当初、14MHzと28MHzで813のグリッド電流が相当異なるなどの課題を抱えていたが、813のバイアス電圧調整や逓倍管である5763のEsgを調整した結果、全バンドで似たような動作状態に持ち込むことが出来た。
28MHzで軽く50Wが出る状態になった(更にπマッチの調整を詰めると、ピーク出力は60W)。
Ep640V、Ip140mA、Esg180V、Ec1-120V、Ig 9mA、Isg46mAであった。
グリッド電流計は分流器を外付けしたフルスケール20mAに改造してある。
JA4BJI OMの813 28MHz 50W送信機では、Esg300Vとのことである。これに比べるとEsgが180Vと相当低いが、JR3XUH OMのこの解説
によるとEsgは押さえ気味の方が教科書どおりのAM変調が実現しやすいということなので、この状態で様子を見ることにする。
全バンドで動作がほぼOKとなったので、まだ巻いていなかった14.318MHzクリスタル用VXOコイルを巻いた。
VXOの実働試験を行ったが、可変範囲が予定より相当狭い状態である。6BX6 VXO発振回路の定数最適化が次の課題となった。