813プレートスクリーングリッド同時変調50W 14、21、28MHz AM送信機の組み立てが大分進んだところである。
AMの受信について、14MHzはオールモード受信機を組み立てて現用している。
VFOは当初、ミズホVFO5Dを使用していたが、周波数が読めないこととFT8にQRVするためにJA2GQP OMのオールモード対応Si5351VFOを外付けした。
28MHzも自作AM/SSB用受信機を現用している。
この受信機は当初、28.305MHz AMを受信するようにアズマ無線工業に特注したX'talを局発に使うチャンネル方式からスタートしたのだが、最終的にはCB用7.8MHz BW=4kHzとBW=2.4kHzのX'talフィルターを使う、3SK291の高1中2に作り直し、Si5351 VFOを外付けし
ている。昨シーズンと今シーズンにこの受信機で交信をして、ほぼ満足できる状態であった。
しかし、21MHzはAMをまともに受信できる自作受信機が無い。新たに21MHzモノバンドAM/SSB受信機を組み立てるのも大変なので、当面はクリコンで対応することにした。
構成はJ310パラグランデッドゲートRFアンプにDBM+局発とすることにして、お盆休みに感光マスクを描き、その後基板を組み立てておいた。
局発の水晶はサトー電気で売っている7.5MHzである。21MHzが28.5MHzに変換される。
この基板をケースに組み込むことにした。丁度、95年頃に組み立てた18MHz受信用クリコンがあった。
11.0592MHzの水晶を局発に使い、18MHzを7MHzに変換するもので、もう使うことも無くなったクリコンである。このクリコンはJA1AYO OMの「ハムのトランジスタ活用」に収載されている。
RFアンプとMIXに3SK59を使い、RFゲイン調整付きである。95年当時は自作トランシーバーの調整用と10MHz交信用にこの構成のクリコンを何台か組み立てた。使ってみると変換ノイズが多く、RFゲインを適当に絞らないと「ジャ~」というノイズが多くて使いづらかった。また、ハイバンドでは問題にならなかったが10MHzでは夜間に短波放送による混変調が酷くて全く受信できないという問題を抱えていた。
このため、再開局した2009年以降は周波数変換段をDBMとし、RF段はDBMの損失を補償する程度のゲインを持つJ310パラグランデッドゲートとするクリコンを使うようになった。
というわけで、JA1AYO OMの18MHz用クリコン基板を取り外してから、21MHz用クリコン基板を取り付けた。
取り外したJA1AYO OMの18MHzクリコン基板である。
基板は80年代に札幌駅北口にあったジャンク屋から買ったガラスエポキシ基板の端材に、秋葉原ガード下ドヤ街にあった山崎電機で小分けして売っていた感光液を塗って自作した自作感光基板をエッチングしたものである。
抵抗やコンデンサー、ケミコン、RFCは秋田市の若葉町にあるテレビ病院電波堂から貰った廃品から取り外したものを活用した。当時は転職したばかりで無線に使える予算が限られていたので、ラジオ少年宜しくジャンクを探して活用していた。
この基板では右下がRFの入力であり、RF段の3SK59の負荷(右上)がBPF型の並列共振回路2パラになっている。また、左上が出力であり、MIXer 3SK59の負荷もBPF型並列共振回路2パラとなっている。これらは、IFの通り抜けを防止するための対応と思われた。
95年頃、旧シャックで熊本シティースタンダードを初めて組み立てた当時の、懐かしい基板である。
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21MHz受信用のクリコンが組み立て終わった。実働試験と調整は今後の課題である。