AD7C DDS VFOを使う7Mc CW送・受信機の製作-基板のエッチング
2016年 08月 06日
このVFOを使って実用的な無線機を作ろうと考えていた。
AD7C VFOでは、出力周波数をスイッチにより表示周波数と、IFを減算(あるいは加算)した周波数に切り替えることが出来る。
表示周波数を7Mc台とし、表示周波数をそのまま出力するとCW送信機の原発振となり、スイッチにより出力を切り替え、IFを減算(または加算)するとスーパーヘテロダイン受信機の局発として機能することになり、トランシーブ操作が可能になることに着目した。
というわけで、このAD7C DDS VFOを使用して、トランシーブ操作が可能な40m CW専用受信機と送信機を組み立てることにした。
まずは受信機の組み立てである。受信機は、既に7Mc用と14Mc用を組み立て、非常にFBな性能と使用感であることが確認されている「Simpleceiver」とすることにした。
Simpleceiverを構成する各モジュールの感光マスクがあるので、今日は基板のエッチングから作業を開始した。
AD7C DDS-VFOと、感光マスク、現像が終わった感光基板である。
現像が終わった感光基板をエッチングし、穴あけも終了した。
不手際により、キャリアー発振基板の感光マスクを紛失してしまったので、残っていた方眼紙のパターンを基に、急遽感光マスクを描いた。また、このSimpleceiverには8Mc 6素子ラダー型(Minimum loss Chon)フィルターを使うことにしたので、急遽感光マスクを描いた。
写真にはDDS-VFOの出力バッファー基板用感光マスクも写っている。これもエッチングしないといけないが、感光基板が枯渇した。
フィルターには8Mc 6素子ラダー型(Minimum loss Cohn)を使うことにし、帯域幅700HzとしてXlad08により定数を計算した。
電信モードの場合、市販のソラチクオーツ製フィルターでも、コリンズTortionalメカフィルでも、帯域外の減衰が不足するような聞こえ方がしてしまうことを経験している。この辺がSSB用フィルターと違う。
この経験から、本当に聴きやすい電信用受信機とする際には、CW用IFフィルターに加えて、凡そ1Kc以上をカットするオーディオフィルターを併用する必要があると感じていた。
電信受信用オーディオフィルター適当な作例を探してみると、1996年にJARL QRPクラブが編纂したQRPハンドブックにJR3KBU OMが執筆された「10MHz QRP CWトランシーバーの製作」という記事に、まさに思い描いていたとおりのオーディオフィルターの回路が掲載されているのを見つけた。
これは、AYOの製作教室に掲載された、シュミレーテッド・インダクター方式そのものであると説明されている。オリジナルはJA1AYO丹羽OMのもののようである。データをみると、700 C/Sにピークを持つオーディオピークフィルターとして動作しているようである。
この基板は、別途パターンを起こす必要がある。また、組み立てに必要な若干の部品もリストした。
デジタルVFOがたくさん出来上がったが、これらの活用手段として、まずはトランシーブ操作可能な40m CWリグを組み立てることとした。送信部は、ナス管2球式とする。
# by FujichromeR100 | 2016-08-06 16:06 | AD7C's DDS-VFO | Comments(0)