50Mc SSB・AM受信機の実働試験-Eスポを無事に受信   

2018年 07月 17日

トラブルの嵐に見舞われたあげくに、去年の11月の終わりにようやく完成した50Mc SSB・AM受信機である。

https://fujichrome.exblog.jp/28702059/


f0205744_20130519.jpg
ことしは、連休から28Mc AMに集中してたことに加えて、6月の低気圧による暴風でヘンテナが倒壊してしまっていたので、50Mcには全くオンエアーしていなかった。そのため、折角苦労して組み立てたこの受信機の、実働試験を行っていなかった。

6m and Downコンテストのためにヘンテナを再建したので、3連休の最終日にこの受信機の実働試験を行った。運良く、Eスポが出ており5エリアと6エリアの局を受信することができた。
f0205744_20160460.jpg
モードをAMに切り替えて、50.5Mc以上を聴いてみたが、AMの信号は聞こえなかった。無線を始めた1979年に、自作真空管式送信機を組み立てて50Mc AMに出ようという目標を定め、その目標は現在達成されているのだが、当地では肝心のAMの信号が殆ど聞こえない。Eスポが出た際に、これからは、この受信機で手軽にAM周波数帯を聴くことが出来る。マメに受信していれば、AMの信号が聞こえることがあるのかもしれない。

去年の11月に完成した際には気付かなかったのだが、SSBモードにするとSメーターが振り切れてしまうトラブルが発生している。キャリアー発振回路の出力がIFに回り込んでいるか、あるいは、W1FB改 AGC駆動回路が発振している可能性がある。

この手直しは、今後の課題である。

[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-17 20:41 | 受信機 | Comments(0)

八戸方式1200Mcトランスバーターの組み立て-2SC2369ブースターアンプの実働試験   

2018年 07月 17日

9逓倍器の1200Mc直列共振回路を手直し・調整したことにより、ようやく所定の動作をするようになり、約50mWの1295Mcが出力されるようになった。

https://fujichrome.exblog.jp/29868610/


3連休の最終日、久々に1200Mcトランスバーターの調整作業を再開した。

以前組み立て、バイアスをかけてAB級に改造していたた2SC2369ブースターアンプをC級に直して9逓倍器の出力に接続した。
f0205744_20044450.jpg
実働試験を行うと、今度はブースターアンプが正常に動作し、トリマーの調整を詰めたところ、100mW以上の出力が軽く得られた。
f0205744_20070503.jpg
これにより、145Mcブースターアンプの電圧を下げて軽く動作させても1295Mcの十分な出力が得られるようになり、全体の動作が非常にラクになった。

逓倍器とブースターアンプをケースに取り付けて、再調整することは今後の課題である。




[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-17 20:09 | 1200MHz | Comments(0)

AM変調回路の実験-DBMとMC1496   

2018年 07月 17日

トロ活に記載されている、DBMによるAM変調回路の実験を始めたところである。

https://fujichrome.exblog.jp/29929242/

3連休の初日に、実験基板の感光マスクを描き、
f0205744_19140669.jpg
f0205744_19143130.jpg
基板を組み立てた。
f0205744_19150709.jpg
f0205744_19153204.jpg
SSGから27Mc 13dBmの信号を入れて、AFテストオッシレーターから1Kcの信号を加えた。
f0205744_19171680.jpg
一応、AM波は出たのだが、歪が大きいようである。また、DCを印加することによりキャリアーが出力に現れるはずであるが、その現象もうまく確認できなかった。トロ活に記載されている回路は大体うまく動作するのだが、どうも書いてあるとおりに動作していないようである。使用した既製品のDBMに何かクセでもあるのだろうか。

本来、DBMによるAM変調回路は低歪のAMを出力するはずである。出力されたAM波に歪みがみられることからも、今回実験した回路に何か問題があるものと考えられる。

ARRLのExperimental Methds in RF Design (EMRFD)にもDBMによるAM変調回路が記載されている。
f0205744_19232693.jpg
トロ活の回路では、DCを印加することによりDBMの出力にキャリアーを発生させているが、このEMRFDの回路ではDSBを発生させた後に、100%変調となるようにキャリアーが添加されると謳われている。

回路をみると、不定インピーダンスというやっかいな性質を持つDBMを歪み無く駆動するために、AF出力回路にSEPPを投入し、PSN-DC受信機のR2に使われているものとほぼ同じ、AF BPF-ダイプレクサーにより帯域制限とインピーダンス補償をしてDBMを駆動する設計となっている。

AF BPF-ダイプレクサーには部品の入手が容易なminiR2のだいぷいれくさーを使うことにして、必要な部品をサトー電気に発注した。部品が届いたら、基板パターンを描いて実験の用意に取り掛かる予定である。

-・・・-

2016年の11月に、MC1496によるAM変調回路の実験をした。その際、水晶発振回路の出力をそのままMC1496に加えてしまったために、データシートで指定されているRF電圧を大きくオーバーしたらしく、歪んだAM波が観察された経緯がある。

その時の実験基板を引っ張り出してきて、MC1496によるAM変調回路の再実験を行った。

今回は、SSGを使用し、データシート指定のRF電圧である60mV r.m.s.(95.5dbμ、-18dbm)を加えた。
f0205744_19415357.jpg
非常に美しいAM波が出力された。

キャリアーである(2目盛)。
f0205744_19431785.jpg
100%変調となるようにAF電圧を加えた。
f0205744_19440283.jpg
PEPでキャリアーの2倍の電圧である4目盛りとなっている。教科書どおりである。

MC1496は、平衡変調用のバラモジICである。キャリアーバランスを崩してAMを出力していることになる。次に、キャリアーバランスを調整してキャリアーを打ち消した。
f0205744_19470096.jpg
ここでAF信号を加えたところ、非常に美しいDSBが出力された。
f0205744_19475500.jpg
 -・・・-

MC1496は平衡変調、AM変調のいずれについても非常にFBに動作することが実際に確認できた。2016年に実験したときは、水晶発振回路の出力をそのまま印加してしまっていた。水晶発振回路の出力は10dbm程にもなるので、MC1496に対しては入力オーバーである。SSGのレベルを変えて観察したところ、0dbm程度で歪が視認できた。DBM用ICでは、RF、AF共に入力レベルの管理が重要である。

なお、NJM2594もAM変調に使えるようである。NJM2594はMC1496のように正負電源を必要としないので、便利である。NJM2594は手持ちがあるのだが、これまで一度も実際に使ってみたことがない。このICの実験も手掛けてみたいところである。

[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-17 19:27 | AM変調 | Comments(0)

DBMによるAM変調回路   

2018年 07月 12日

MC1496によるAM変調の実験をする直前であった2016年8月に、トロ活に記載されている「DBMによるAM変調回路」について調べていた。

https://fujichrome.exblog.jp/25517236/


当時考えた試作回路である。
f0205744_19305775.png
この回路は実際に組み立てることなく現在に至っているのだが、AMの低電力変調回路としては非常に魅力的である。

ツイッターでお世話になっている7L1WRK/1 OMは、DBMによるAM変調回路を採用してTRCVRを組み立てられたとの事である。

トロ活には、「この回路は歪が少なく、周波数帯域も広く、一般的なコレクター変調とは比較にならない程良い音がする」と記されている。

SSBを発生させるための平衡変調回路として、このDBM回路は非常にすぐれた特徴を持っている。キャリアーを7dBm以上加えて、AF入力をその1/10以下にしておけば、歪みなく動作する。ICによるDBMと比較すると、入力レベルの管理は厳密でなくとも良いことは、自作向きである。また、ダイナミックレンジも広いとされている。

この特徴は、AM変調回路としても同様であろうと思われる。

この回路を実験したいと考えていたのだが、なかなか実現しなかった。

DBMを製作する際に、FB801によるトリファイラー巻きトランスを巻くこともが少々億劫にも感じるのだが、最近、TDK製のCB413M1という手頃な値段のDBMを手に入れていた。
f0205744_19473718.jpg
これを遣えば、実験は楽にできそうである。

[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-12 19:48 | AM変調 | Comments(0)

6m & Downコンテスト   

2018年 07月 12日

7月7日-8日は6m & Downコンテストであった。

組み立て中の八戸方式1200Mcトランスバーターは、この6m & Downコンテストまでに完成させて、高い山に移動して1st QSOを目指す計画であったのだが、トランスバーターが未完であることに加え、移動運用で9エレループを架設するためのタイヤベース一式の用意ができていなかったので、1200Mcの運用は断念した。

例年どおり50Mcで少し運用しようと考えていたのだが、ヘンテナの支柱にしている「トマトの支柱」の内部が潮風で腐食し、6月の強風で折れて倒壊してしまったのを放置していた

この機会にと、8日の朝に急遽ホームセンターでトマトの支柱を仕入れて修理し、ヘンテナを再建した。
f0205744_19103650.jpg
この正月休みに、JH6GZB式クマモトシティースタンダード50Mc TRCVRを組み立てていたが、交信を試みていなかった。
f0205744_19132050.jpg
この機会にということで、半年以上振りに火を入れてみた。すると、盛大にキャリアー漏れしている。キャリアーを消すために、キャリアーポイントをフィルターの帯域外に出すと、低音が全くでなくなってしまう。

どうやら、バラモジのTA7320周りにトラブルがあり、キャリアーサプレッションが全く取れていないようである。同じような回路の144Mc SSB TRCVRでは全く問題なかったのであるが。

このTRCVRでの交信を断念して、常用の熊本シティースタンダードと829Bリニアをセッティングして、今期初の50Mc SSBの交信を試みた。
f0205744_19193285.jpg
幸い、弱いながらもEすスポが出て、6エリアの局2局と交信できた。また、72Km離れた能代市からそれを聞きつけたOMが呼んでくださり、唯一の県内局となった。

6m & Downは3 QSOという結果であった。例年、県内の移動局が聞こえるのであるが、週末の悪天候で移動は中止したのかもしれない。

それにしても、50Mcに出る局は極端に減ってしまったのであろうか。局数の多い1エリアなどの都会とは、全く違う、閑散とした状況が地方の現状である。

それでも、今期初の50Mc Eスポを楽しめた。



[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-12 19:23 | つれづれ | Comments(0)

2m CW TRCVR用、「あちゃんでいいの」によるN6QW Si5351 VFOの組み立て   

2018年 07月 12日


ツイッターで大変お世話になっているJO1FHM/2 OMが2m CW TRCVRを組み立てられたことに大いに触発され、これまで組み立てたことがない、2m CW TRCVRを組み立ててみようと思い立った。


https://fujichrome.exblog.jp/29776988/

N6QW Si5351 VFOのスケッチにIF Shiftを組み込み、送信時には表示周波数、受信時には表示周波数からIFを差し引いた周波数を出力するように改良した。

VFOの構成はUno、Adafruit Si5351 Breakout Board、AQM0802ディスプレイである。

50Mc台の周波数で、IF Shift機能が予定どおり動作することを確認した後、スケッチを書換えて144Mc台で動作させようとしたところ、出力が全く出ないというトラブルに見舞われた。

Si5351の動作上限周波数は200Mc台である。何故144Mcが出力されないのか不明であったが、Si5351とAQM0802がI2Cを共有していることが原因かもしれないと漠然と考えた。

そこで、作業は停滞してしまっていた。

今週の日曜、前から気になっていたSi5351 VFOの組み立てに着手した。組み立てるのは、ディスプレイに1.8" SPI接続のTFTを使用するバージョンである。これならば、I2CをSi5351が占有できる。

これまでに数台組み立てた「あちゃんでいいの」と、Si5351を同一基板に組み立てるバージョンである。これならば、Si5351のI2C制御線も最短距離となる。

あちゃんでいいの、Si5351変換基板他を組み立てるのは久しぶりである。

f0205744_18475471.jpg

部品を取り付け。
f0205744_18531566.jpg

基板裏の配線も済ませた。
f0205744_18570454.jpg
残りの配線と、実働試験は3連休の課題である。









[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-12 18:48 | 144Mc CW TRCVRプロジェクト | Comments(0)

自作合法CBトランシーバーの技適認証取得プロジェクトーエピローグ   

2018年 07月 11日

無事に技適認証を取得できた。

5月に受信機が完成した後に、合法CB各局のEスポ信号を受信するためにしばしば訪れていた海浜公園を訪れた。

最初は中々Eスポ信号が聞こえなかったのだが、5月28日に初めてEスポ信号が大QRMしながらひしめき合って聞こえ、ビックリした現場である。

トランシーバーに12Vバッテリーを接続し、ロッドアンテナを伸ばしてみた。
f0205744_19173204.jpg
CB各局が「チックタック」と呼んでいる信号が強力に聞こえる中、CQを出してみたところ、運良くコールしてくれた局があり、Eスポ交信が成立した。その翌日の昼過ぎにも、数局とEスポ交信を楽しむことが出来た。

確かに、SSGによる測定結果が示すように、受信感度は局発レベルを下げる以前より高くなったように感じた。ロッドアンテナの送信マッチングも無難にとれているようである。

ロッドアンテナにどのようにしてマッチングを取れば良いのか、当初全くわからなかった。JQ1SRN OMは、29MHz FM用TRCVRである「デカテン」を自作され、大変なご苦労の末にロッドアンテナのマッチング方法を確立された。

そのマッチング方法をJQ1SRN OMにご教示頂いたことにより、このトランシーバーの組み立てが実現したといえる。

アマチュア無線機の自作においても、このトランシーバーの自作においても、トランシーバーを組み立てた後に「調整」を行わないと無線機は完成しない。

受信部を調整するためには、標準信号発生器(SSG)の出力コードをトランシーバーのMコネクターに接続しないと、各同調回路の調整、AGC回路の調整、Sメーターの調整、正確な感度の確認が出来ない。

送信部を調整するためには、トランシーバーのMコネクターに接続した同軸を通過型電力系を経由してダミーロードに接続し、ダミーロードの両端にオシロスコープの電極を接続しないといけない。

このように、自作トランシーバーの調整にはMコネクターが必須である。

従って、今回技適申請にあたり、事前にTELECに測定用のMコネクターをつけたまま送付して良いのかどうか、確認をしておいた。その結果、測定終了後に直ちに撤去し、撤去後の写真を送るようにと指導された。CBに外部アンテナが使えないことは常識であり、この指導は当然のことである。試験終了後のトランシーバーからは、直ちに測定器接続用としての役割を終えたコネクターを撤去した。

f0205744_19331804.jpg
アマチュア無線の世界は、大正時代に無線機を自作することから始まった。従って、現在でもアマチュア無線の世界では「自作」が一つのカテゴリーを形成し、実に大勢の自作派が無線機の自作を楽しんでいる。

自作同好会、研究会も多数存在し、それぞれがノウハウを交換しながら実に仲良く楽しく自作を楽しんでいる。

一方、今回TELECに問い合わせるまで、自分自身も自作CB無線機が存在し得ることを全く知らなかったし、知られてもいなかったようである。このためなのか、CBの世界では、自作とはごく一部の非常に特別なマニアだけが行うものという認識が一般的らしいことを感じた。また、強烈なコネクターアレルギーとも呼ぶべき感覚が存在することも初めて知った。合法CBには「ロッドアンテナ2m以内」という構造要件があり、外部アンテナを接続できないことは「常識」である。アマチュア無線の自作派の感覚とは全く異なり、自作無線機には調整のための測定器を接続することが必須という概念自体が希薄なために、自作無線機には調整用Mコネクターが必須であることが認識されていないことを目の当たりにしたのである。

アマチュア無線と異なり、アンテナを架設することなく、ロッドアンテナをスルスルと伸ばすことにより、いつでもどこでも運用できることがCBの最大の魅力である。また、ロッドアンテナに如何にしてマッチングを取り、出来るだけ効率よく電波を送信できるように調整するかという点にも、技術的な興味が尽きない。

今回、このCBトランシーバーの製作・調整で得た、ロッドアンテナに波を乗せるノウハウは、直ちに29MHz FMの可搬式トランシーバーや、50MHz AM可搬式トランシーバーのロッドアンテナ調整法に応用可能である。これは、今回初めて体験・習得したノウハウである。

アマチュア無線の免許を取得した1979年当時、AMは既に過去のモードであった。真空管の自作時代にはAMが一般的であったのだが、1960年代の末期に半導体の一般化とSSBの台頭により、AMは顧みられなくなった。

アマチュア無線の免許を取得した当時から、真空管を使う自作送信機で交信したいと考え続け、そのためにはAMが最適と考えていたのだが、交信相手が存在しなかった。

7メガバンドが拡張されたことを契機として、「AMルネッサンス」が起こり、7.195MHzを筆頭にHFでもAM信号を耳にすることが増えた。AM愛好家としては、非常にうれしい展開である。

そのAMが使われているのがCBなのである。AM愛好家としては、この点にも非常に魅力を感じる。

0.5W QRPp AMというスペックの送信機は、半導体で容易に実現できることから、アマチュア無線の自作派であれば、誰でも容易に組み立て可能である。とりわけ、50MHz AMの送信機を組み立てて交信しているOMにとっては、周波数が約1/2であることにより非常に作り易いはずである。

送信回路の選択肢は非常に多い。

今回は3rdオーバートーン水晶発振回路の出力を、JA2NKD OMが発表されたRD06HVF-1リニアで増幅し、このファイナルにアナログ直列変調回路でドレイン変調を掛ける方式とした。アナログ変調回路は、JR1BPR OMが発表された2N3055 4パラのアナログ直列変調回路を簡略化して変調用のTRを1石とした回路である。これは、たまたま去年実験した基板一式がすぐに使える状態で遊んでいたからである。回路図が示すように、非常にシンプルな構成である。

この他の終段大電力変調(QRPpではあるが)回路としては、ひずみや直線性は劣るものの、旧来の違法CB機にも使用されていた、変調トランスを使いドライバーとファイナルTRにコレクタ変調を掛ける回路も使用可能であろう。また、FCZ研究所が多用していた、LM386によりコレクタ変調を掛ける回路も出力3Wまで使用できるので、余裕をもって使えるであろう。

低電力変調によりAM波を生成し、リニアー段によりキャリアー0.5Wに増幅する構成でも多彩な回路が使用可能である。

低電力変調回路としては、MC1496やNJM2594などのバラモジICを使用する回路、デュアルゲートゲートMOS FETの第2ゲートに変調電圧を印加する回路(JA9CDE OM)、3SK85を3パラにしてドレイン変調を掛ける回路(旧QRPハンドブック)、DBMを使用する低歪AM Exciter回路(Experimental Methods in RF Design, ARRL)、同じくDBMを使用する回路(トロ活)等、選択肢は非常に多い。

低電力変調により生成したAM波を増幅するリニアアンプは、キャリアー0.5WのAMを100%変調した際のPEP電力である2Wを歪み無く増幅できるものであれば、何でも良い。2SC2078や昔出回った2SC1945、1969等のTRを使う、最大5W出力のワイドバンドリニアアンプを軽く使う方法や、今回使用したRD06HVF-1リニアアンプ(JA2NKD OM)、あるいはこれらをプッシュプルとして歪を低減する設計とするなど、選択肢は多い。

これらの回路は、アマチュア無線で自作を楽しんでいるマニアであれば、いずれも容易に組み立て・調整可能なものばかりである。

問題と考えていた新スプリアス規格については、高調波は定K型LPFでクリアー可能であり、近傍については、TA2011のALC機能を利用して、試験条件でも過変調とならないように処置することにより、十分クリアー可能なことがわかった。

奥が深いのは、むしろ受信回路である。今回は、IF 455KHzの高一中二シングルスーパーという、最も簡易な回路とし、フィルターにはBW 6KHzのムラタセラミックフィルターを使用した。増幅素子には、秋月で売っている3SK291を使用した。3SK291は、エンハンスメントモード、SMTのデュアルゲートMOS FETであり、PSN-DC受信機であるminiR2のRF増幅回路に試しに使用して、J310カスコード回路よりもゲインが高いことを確認していた。

今回の受信機では、SSGからのAM30%変調でー10dBμの信号が余裕で聞こえた。これは、高一中二AM受信機としては極めて高感度といえる。しかし、実際に受信してみると、この受信機には23MHz台の信号によるイメージ妨害を強く受けるという問題点があることがわかった。

これを解決するためにはダブルスーパーとすることが王道であるが、ダブルスーパーではS/N比が劣化するなどの問題も派生するので、IFを12MHz程度としたハイフレIFのシングルスーパーとするのが無難と思われる。

5月の終わりから実際に合法CBのEスポ信号受信してみて、違法局によるサイドからの被りが深刻な妨害となることがわかったので、フィルターは12MHzのラダー型とし、バリキャップを使用して可変帯域とすると、了解度が向上するのではと期待される。強力な違法CBの妨害の間隙を縫ってQRPpの信号を受信しないといけない合法CB受信機では、可変帯域機能を搭載することは有用であろう。バリキャップにより可変帯域としたラダーフィルターは、JA6BI OMが1984年のHJで発表されている。

このような受信回路の実験と検討は、今後の課題である。

なお、AM送信機の調整にはアッテネーター付き低周波発振器と、オシロスコープが必須である。スペアナはなくても大丈夫であろう。

現在、アマチュア無線の交信に使っているリグは全て自作品であり、直近の自作送信機は、「第40送信機」である。自作リグはTSSにより保証認定されるシステムが確立しており、値段もアマチュアに手頃である。アマチュア無線で数多くの自作派が今でも自作を楽しむことが出来るのは、この保証認定制度のおかげである。

今回、自作送信機が初めて厳密な測定を受けたことは、非常に良い経験となった。

Eスポシーズンは8月半ばで一段落するのが通例である。これから凡そ一ヶ月、28MHz AMと併せてスリリングなAM QSOを楽しめそうである。

[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-11 20:17 | 合法CB | Comments(0)

自作合法CBトランシーバーの技適認証取得プロジェクトー完了   

2018年 07月 11日

部品配置図は直ぐに出来上がり、TRCVRをTELECに発送した。

試験の結果、変調を掛けない状態でもキャリアーから約135KHzと、その2倍である約270KHz離れた周波数にスプリアスが存在することが明らかとなった。更に、「副次的に輻射する電波等の限度」が規定を逸脱していた。受信状態で測定用Nコネクターに検出される不要輻射を測定するということで、検出されたのは26Mc台の受信用局発成分の漏洩である。


変調を掛けていないのに、なぜ妙なスプリアスが出現するのか、全く理由が思い当たらなかった。

当初、LM675と2SD843からなるアナログ直列変調器が超高域で発振しているのではないかと疑った。

https://fujichrome.exblog.jp/iv/detail/?s=28117580&i=201709%2F03%2F44%2Ff0205744_15100967.png

しかし、MAX295のカットオフ周波数2.7KHzに設定する際に必要なクロック周波数を計算して確認してみると、2.7 x 50 = 135 KHzだったのである。スプリアスは、まさにこのクロック周波数と一致していた。このクロックは矩形波なので、2倍波の270KHzが検出されることもうなずける。

MAX295のカタログに改めて目を通すと、クロックの通り抜けは6mV PEPと明記されていた。アナログ直列変調器はかなり感度が高いので、この漏洩した135KHzクロックがスプリアスを生成してしまったと考えられる。

こうなると、MAX295Aは撤去せざるを得ない。LPFはパッシブなCR型(fc=2.7KHz 6dB/oct × 2段)に換装することにした。

また、受信用局発は3rdオーバートーン発振回路であるが、何も考えずにVccには12Vをそのまま印加してしまっていた。発振強度を下げるために、7805でVccを下げてやることにした。

MAX295の出力を改めてオシロで観察すると、確かに汚い矩形波が出力されていた。

f0205744_18533363.jpg
スケールは1mV/Divである。矩形波だけではなく、スパイクまで乗っている。これではスプリアスが出て当然である。MAX295は撤去し、代わりにCRパッシブAF-LPFを実装した。

受信部の局発にはVccの12Vが印加されている。出力を測定すると、11.1dBmでありDBMの駆動に必要な7dBmを大きく上回っていた。そこで、78L05を取り付けて、電圧を下げたところ、出力は丁度良い7dBmとなった。

この状態で、SSGにより感度を確認したところ、どういうわけかAM変調30%で-5dBμだった感度が、-10dBμ以下に向上していた。DBMの動作は、局発レベルが7dBm以上では一定と思い込んでいたが、そうではないらしいことがわかったのは収穫であった。

これらの手直しにより、スプリアスと不要輻射が規定内に収まった。

最終的な、送信部の回路図である。3rdオーバートーン水晶発振回路の出力をRD06HVF-1で電力増幅し、電力増幅段に直列変調をかけるだけ、という非常にシンプルな回路である。
f0205744_19051538.png
受信部の回路図である。3SK291を使用する高一中二であり、通信機の受信部としては最もシンプルな構成である。

https://fujichrome.exblog.jp/29819691/

認定書を受領し、自作CB技適取得プロジェクトは完了した。
f0205744_19153101.jpg


[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-07-11 19:16 | 合法CB | Comments(0)

JA8NVJ OMに送っていただいた、ALC付きマイクアンプ「NJM2783」   

2018年 06月 24日

合法CBトランシーバーの組み立てに使った、ALC付きマイクアンプである「TA2011」は予想以上にFBな動作をした。

メリゴ方式PSN送信機を組み立てていた際、札幌在住のJA8NVJ OMに、「NJM2783」というALC付きマイクアンプICを送っていただいていたのだが、使用する機会が無かった。

TA2011をきっかけに、このICのことを思い出したので、取り出してきた。
f0205744_11215831.jpg
今回使用したTA2011と比較して、ゲインやALCレベル等が外付け部品で設定可能である。また、ALCアンプの他に、バッファーアンプも内蔵されている。

万能マイクアンプICという趣である。JA8NVJ OMが、ご自分で実験されて決定された定数を、手書きにデータシートの回路に示してくださった。

今日は、このSMT ICを変換基板にハンダ付けした。
f0205744_11260208.jpg
左側は国内で売られていたJRC純正のICと、国産の変換基板である。右側は、AliExpressから入手したICと変換基板とのことである。

非常に貴重なICである。基板を作って実働試験をしてみたいところである。


[PR]

# by FujichromeR100 | 2018-06-24 11:27 | 部品 | Comments(0)