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7Mc半導体版バラック送信機-其の8 マイクアンプ用基板エッチング完了   

2011年 01月 11日

 というわけで、早速エッチングが完了した。3ヶ月振りのエッチングである。少し前から寒気団が入り、昨日も真冬日であった。建物が冷え切っており、作業に供する水もエッチング液も冷えていて、反応が進みにくかったが、時間を掛けて何とか無事に作業は完了したのである。必要な部品も調達してきた。

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 μA741は熊本シティースタンダードに採用されていたために使ってみたのであるが、調べてみると、オペアンプ界の「ナス管」ともいうべき、古典的なデバイスであることがわかる。

 某HPからICオペアンプの初期の開発経緯を引用すると「最初のICオペアンプはフェアチャイルドセミコンダクターの「μA702」でしたが、入力インピーダンスやオープンループゲインが低く、電源電圧も+Vcc:+12V、-Vee:-6Vと汎用的ではありませんでした。その後、1965年に電源電圧:±15Vで動作し、入力インピーダンス:400kΩ(typ)、オープンループゲイン:45000V/Vと特性が改善された「μA709」の出現により、ICオペアンプが幅広い分野で使用されるようになりました。しかし、μA709は位相補償回路を外部で行う必要があったため、誰でも簡単に使用できる製品ではありませんでした。1968年に位相補償回路を内蔵した「μA741」が登場しました。この製品は出力短絡保護回路などの改善された特性により非常に使いやすいオペアンプとなり、現在も数社からセカンドソースが販売されています。」ということである。

 1968年にリリースされてから現在まで使われ続けている半導体デバイスなど、741の他にはあまりないだろう。今回の用途は「AC」アンプであり、どのようなオペアンプでも問題なく動作する回路である。741は1パッケージに1回路のオペアンプのみが搭載されているため、一般的な2回路入りオペアンプと異なり、使わないオペアンプを殺すための回路を一切必要としないこともメリットとなる。何しろ、741は熊本シティースタンダードが発表された1980年代初頭には既に汎用されており、その後現在に至るまで、30年以上の長きにわたって使われ続けているのである。今後もしばらくは問題なく入手できそうな気配である。今回は、敢えてディスクリート式AFアンプ回路にこだわっているが、リングバラモジをドライブするためのAFアンプには、無条件で741を採用するのが無難であろう。

7Mcのコンディションが気になり、おとといと昨日、久々に受信機に火を入れてみた。去年の今頃は日中でも7Mcでは国内がスキップしてしまい、国内局が何も聞こえない日があったが、昨日とおとといは夕方15:300過ぎでも国内局が入感していた。コンディションは上昇気味なのであろうか。

 早く、まともなSSBが送信できる状態に仕上げないといけない。半導体式セットが一応の完成をみたら、ハーフラティスフィルター、UY807ファイナル7Mc SSB送信機の完成を目指す作業にとりかからないといけない。

by fujichromer100 | 2011-01-11 14:43 | 7Mc SSB TXMR | Comments(0)

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