4石スーパーの音質改善と周波数直読
2017年 11月 12日
http://fujichrome.exblog.jp/28042446/
そこで、以前組み立てておいた2SC496Y・2SA496Yのコンプリペアーを使った4石SEPPアンプを接続してみたところ、音質が飛躍的に良くなった。4石SEPP基板である。
1石エミッターフォロワーにより局発サンプリング信号を引き出せるように端子を設けた。ここに、DL4YHF周波数カウンターを接続し、周波数直読式となっている。
DL4YHF周波数カウンターには、1995年頃にラジオデパートの光南電気で手に入れた、思い出深い東芝のTLR312を使った。
下は大きなTLR306を表示部に使用したDL4YHF周波数表示器である。このDL4YHFはPICを使用した周波数カウンターであり、内蔵プログラムにより代表的な455Kcや10.7Mcなどを減算・加算できるだけでなく、キャリアー発振回路を実測しながら加算・減算して表示することが可能な優れものである。ラジオ用には、455Kcを減算するように設定し、局発の信号を入力してやると、受信周波数が表示される。
DL4YHFのサイトである。
http://www.qsl.net/dl4yhf/freq_counter/freq_counter.html
基板は、このKC7ZOWのサイトに従った。KC7ZOWの基板には高感度プリアンプも組み込まれており、非常にFBである。
http://kc7zow.tripod.com/hamradio/id6.html
組み立てた4石スーパーチューナー+4石SEPPラジオにDL4YHF周波数表示器を接続して、1116KcのBSN新潟放送を受信している様子である。
古い周波数帳を片手に、夕方以降に国内の遠距離BC局を受信するのが楽しみである。周波数直読なので、出力20Kwの広島放送を狙い撃ちで受信することができたりするのである。冬になり、緯度が高い地域では午後のうちからD層が弱まるためか、1278KcのHBC北海道放送や、1440KcのSTV札幌テレビ放送は13:00過ぎから聞こえてくる。15:00を過ぎると、北海道に点在する、1KWから5KwのHBCの地方中継局も狙い撃ちで受信できる。
1970年代にBCLが大流行した頃、多くのBCL用ラジオが市販されたが、周波数直読は夢であった。その夢が手作りでかなうようになったことには感無量である。
4石スーパーチューナー部分は自励式周波数変換と中間周波増幅1段のみから構成されているとは思えないほど高感度である。唯一の難点はAVCが無いことである。ローカル局と国内遠距離局を聞く際には大きな音量差が生じるので、手動でVRを調整しないといけない。
これから春のナイターシーズンまで国内遠距離BCLを楽しめるであろう。
by FujichromeR100 | 2017-11-12 20:49 | 4石スーパーラジオ | Comments(0)