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CBトランシーバーのフロントエンド-JA1DWM OMの2SC5337ノートンアンプ   

2019年 06月 17日

CBトランシーバー受信部のRF段としては2SK125(J310)パラレルプッシュプル・グランデッドゲート回路が良さそうだと考えていた。

更に調べてみると、IIP3が40dBmに迫るほどFBな7Mc受信機を組み立てられたJA1DWM OMが2SC5337をパラにしたノートンアンプを開発・公開されていた。

http://www.dwminc.jp/radio/%E5%8F%97%E4%BF%A1%E6%A9%9F%E7%94%A8RFAMP%E3%80%80New.html

OMが公開されている回路図である。
CBトランシーバーのフロントエンド-JA1DWM OMの2SC5337ノートンアンプ_f0205744_21061591.jpg
ノートンアンプはトロ活に掲載されて以来、多くの自作派が組み立てている。IP3が高く、フロントエンドにはFBな回路であるが、使われている石が悉く入手難であることが問題であった。2SC5337はAliExpressで入手可能であるので、早速注文してみた。

先週は2日続けてCBでは全国的にパスが開けるFBなコンディションになった。
CBトランシーバーのフロントエンド-JA1DWM OMの2SC5337ノートンアンプ_f0205744_22020737.jpg
しかし、そのようなコンディションでは8CHを除きほぼ全CHで強力な違法局の混信を受けて交信には使えなくなってしまう。

先週はじっくりと違法局による混信妨害の聞こえ方を吟味してみた。違法局の信号が直接混信してくるCHも確かにあるのだが、混変調によるゴースト信号の混信を思わせる聞こえ方の混信もあるように聞こえるのである。

ここはやはり、2信号特性が優れた受信部を組み立てて自分の耳で聞こえ方を確かめてみるしかないようである。SV1AFNが販売しているHモードミクサーと、この2SC5337ノートンRFアンプを組み合わせるのが今のところ2信号特性が最も選れたフロントエンドといえそうである。

-・・・-

それにしてもCBの受信部の難しさは7Mc受信機を遥かに上回るといえそうである。

0.5WのAMの微弱なEスポ信号を確実に受信するためには、受信機の内部雑音が自然ノイズレベルを遥かに下回るようにしないといけない。内部雑音でザーザーいっているようでは論外である。自然ノイズレベルぎりぎりの微弱信号を受信できるようなS/Nと感度が求められるのがCB受信部なのである。

しかし、一方では超強力な違法CBの信号が近接する状態でも混変調が起きないように2信号特性にも高度なレベルが求められる。

この二律背反といえる両者を両立させないといけないのがCB受信部なのである。これを実現するためには、ローバンド受信機に投入されてきた回路を投入する必要があるはずである。

by FujichromeR100 | 2019-06-17 21:30 | 合法CB | Comments(2)

Commented by おおいたTN24/JQ6QOP at 2019-06-18 00:07 x
OM.
いつもお世話になっております。
昨日はFBな交信ありがとうございました。
自作機を始め、回路設計等本当に頭が下がる想いで一杯です。今後とも宜しくお願い致します。
Commented by FujichromeR100 at 2019-06-18 07:58
おはようございます。昨日は本当にFBなQSO大変ありがとうございました。8CHで出されたCQがよく聞こえ、3CHへのQSYアナウンスもよく聞こえたので、早速コールさせていただきましたがパスがよかったようで幸いでした。2匹目のどじょうを狙って今朝も勇んでQRVしましたが、全然開いていなくてBFでした。CB TRCVR受信部の難しさをやっと理解し始めたところです。7メガの受信機よりはるかに手ごわいようです。

今後ともどうかよろしくお願いいたします。

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