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JA9TTT式AD603 2段増幅IF基板の実働試験   

2019年 09月 03日

超強力な違法CBの信号による混変調に強い、2信号特性が優れた合法CBトランシーバー受信部を組み立てるために、JA9TTT式AD603 2段増幅IF基板、2SC5337パラノートンRFアンプ基板、J310パラレルプッシュプルグランデッドグリッドRFアンプ基板をこれまでに組みたてた。

https://fujichrome.exblog.jp/30735376/

この週末は、μA741-LM386 AF基板を使い、JA9TTT式AD603 2段増幅IF基板の実働試験を行った。
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μA741-LM386基板である。ダイオード検波の出力を十分スピーカーが鳴るまでに増幅するためにはLM386 1段だけでは不足であり、μA741による電圧増幅段を組み込んだ。
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JA9TTT式AD603 2段増幅IF基板である。
https://ja9ttt.blogspot.com/2017/12/ad603-if-amp-design.html
Sメーター回路は外付けとした。実働試験のセッティングである。
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IF基板だけでAM30%の-3dbμ(-116dbm)の信号がどうにか聞こえた。
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1号機、2号機と同等の感度がIF基板だけで達成されている。非常に高感度である。

しかし、Sメーターのフィーリングには大きな問題があった。20dbμ以下では針がほとんど振れず、20dbμを過ぎると急に振れるのである。これでは、RS41やRS52の信号ではSメーターが全く反応せず、RS56以上の信号で急に針が振れるというBFなフィーリングになるであろう。非常に具合の悪い状態である。

原因を探るために、AGC電圧用1N60倍電圧整流回路の出力電圧も調べてみた。すると、肝心の倍電圧整流出力電圧自体が20dbμ以上で急に立ち上がってくるのである。どうやら、AD603の動作特性によりこうなってしまっているらしい。一足先にこの回路を組み立て、受信機にまとめられたJA2NKD OMもSメーターの振れに同じような傾向を見いだされたとのことである。原典のJA9TTT OMの解説にもこの問題を匂わせる記述があった。

どうやらこの回路特有の問題のようでもあるが、まずはバラックでRF、MIXer、フィルター基板を接続して実働試験を行う必要がある。なお、原典の回路には12.8Mc X'tal 2素子のフィルターが組み込まれている。このとおりに組みたてたところ、IFの帯域幅が約3kcとなっていた。これではAMの受信に使えないので、結合コンデンサーの定数を変更しないといけない。

SV1AFNのH-Mode Mixer基板はコイルも巻いて組み立て完了している。
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JA1DWM OMが発表された2SC5337ノートンアンプである。
https://fujichrome.exblog.jp/30651078/
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JA1XKP OMが発表されたJ310パラレルプッシュプルRFアンプである。
http://www.saturn.dti.ne.jp/~khr3887/RF.html

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12.8Mc X'talを使った6素子 BW 5.5kc Cohnラダーフィルターも組みたてた。
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Arduino Promini3.3Vを使用して、JA2GQP OMが開発して下さったCB用Si5351 VFOも組み立て、周波数合せも行った。
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Si5351の方形波を正弦波にするためのLPF基板も組みたてた。送信部はfc=27.5Mc、受信部はfc=41Mcの定K型3段LPFである
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これらを組み合わせて受信部の実働試験を行うことが今後の課題である。

なお、無線機にまとめる際に必要な基板もほぼ組み立て終えた。
送受切り替え基板である。
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fc=27.5Mc定K型4段LPF基板である。
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fc=23Mcの5pole HPF基板である。
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RF基板はいずれも入出力が非同調なのでHPFとLPFは必須である。



by FujichromeR100 | 2019-09-03 21:19 | 合法CB | Comments(0)

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