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FT8 Operating Guideに従いPCとJTDXを設定し直して運用-ようやくソフト設定の問題解決   

2020年 12月 12日

JTDX User GuideとFT8 Operating Guideを読んで、これまでの設定方法と運用に多くの問題があることを漸く理解したところである。

https://fujichrome.exblog.jp/32047252/


今日はシャックに来てから早速、Guideに従った設定を行った。

PCのオーディオサンプリングレートを48000Hzに設定した。
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次に受信レベルの設定を行った。まずは受信機のヘッドフォーン端子出力のラインに半固定VRを取り付けた。
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VFOを回して周波数を14.074MHzからはずし、信号が無い状態でレベルバーが30dBを指すように半固定VRを設定した。
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その後、VFOを14.074MHzに設定してレベルバーを観察すると、50dB前後を中心に上下に振れる状態であった。
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バーの位置は常に変動するが、受信レベルの設定は凡そ良さそうである。

次にウォーターフォールの調整に取り掛かった。これまではウォーターフォールが異様に汚かった。
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YouTubeなどでみるキレイなウォーターフォールとは全く違う。このため、設定に根本的な間違いか問題があるのだろうと考えていたのだが、この問題は受信レベルを凡そ正しく設定しただけでは解決しなかった。

そこでJTDX User Guideに従って、ウォーターフォールの感度とゼロ点調整を行った。
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ウォーターフォールパネルの右下にスライダーが4つある。上二つのうち左がウォーターフォールの感度設定、右がゼロ点調整である。下の二つはスペクトル表示用である。

ウォーターフォールを眺めながら、バックグラウンドが出来るだけ暗くなり、信号が浮かび上がるように試行錯誤したところ、感度をゼロ、ゼロ点を-16にすると表示が相当改善された。
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市販のTRCVRを使う場合、最初からキレイな表示になるのかもしれないが、得体の知れない自作受信機の場合、ウォーターフォールの表示を最適な状態にするように、マニュアルで調整しないといけないようである。

(※12月21日追記:このウォーターフォールが異様に汚い問題は、マイクのプロパティーの拡張タブで音響効果のDCオフセットとノイズキャンセリングBOXにチェックが入っていたことが原因だったと判明。このチェックをはずしたら、YouTube などでみることができる、正常なウォーターフォールになり、多数の局がデコードされるようになった。)

そして、メイン画面でAutoTX、TX/RX Split、AutoSeq2に設定した。
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そして、HintとAGCcボタンをONにした。
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HintはJTDXを構成するファイルの一つに記録されているカントリーとプリフィックスの情報から、デコードを補助する機能とのことである。これは常時ONで良さそうである。AGCcは受信機のAGCによりJTDXの送受切り換え時にウォーターフォールのバックグランドレベルが変動する場合、それを補正するための機能であるとのことである。その問題が発生しない場合はOFFで良いのだろう。SWL modeはデコード能力を最大にする機能だがCPUを多く消費するとのことである。これのON/OFFによりどの程度でコード能力に差がで出るかは、これから運用する中で感触を掴むことになる(その後AGCcはOFF、SWL modeは常時ONにして運用するようになった)。

ー・・・-

いよいよ交信を試みることにした。まずは、交信が終了した局を呼ぶことにした。交信が早く終了するように、Manualに従いSkip TX1にチェックを入れた。これで相手には自分のコールと相手のレポートが最初に送信されることになる。自局のGLは省略しても問題無い。
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ウォーターフォールを観察して空いている周波数を右クリックして赤ゴールポストで示される送信周波数をセットし、交信が終了した局をダブルクリックしてコールした。

先週まではなかなか応答がなかったのだが、今回は一発で応答があり、あっという間に交信が終了した。交信が終了すると、驚いたことに、2局から同時に呼ばれた。
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先週までにはあり得ない状況である。ダブルクリックしたら交信はあっという間に73まで進んだ。また、先週はいくら呼んでもコールバックがなかったE25KAEとも交信が成立した。
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今回もパイルになっていてなかなか応答がなかったのだが、クリアーな送信周波数を探しながらコールした結果、遂に交信が成立したのである。先週は無知ゆえにSimplexで呼び続けてしまった。迷惑だったに違いない。

同じThailandからE24OYIがCQを出していたのでダブルクリックすると、こちらは一発で応答が来て交信が成立した。
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交信が終了すると、まだ13:00前だというのにEuropean RussiaのRD4AとR4RBにコールされて交信が成立した。こちらのレポートは-04と-08、相手のレポートは-11と-18であった。こちらの電波は強力に届いていたようである。

夕方16:00近くにはEUが開き、IV3FGTと交信でき、
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続けてIK1GPGとも交信できた。
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SNRは-08dBで届いていた。こちらからのレポートは-13dBである。かなり強力に届いていたことがわかる。

PSKreporterで確認すると、フルサイズ釣竿バーチカルと6146パラ50Wの電波がIだけではなくYO、ES、OE、SP、DL、OHなどヨーロッパ各国に届いていることがわかった。予想以上にFBである。

ー・・・-

受信機、エキサイター、6146パラリニア、フルサイズバーチカルを自作して、ハードは完成した14MHz FT8システムである。しかし、ソフト面の理解が非常に不足しており、問題だらけの状態で無理やり運用していたことがわかった。両Guideに目をとおして、漸く設定の問題が解決したようである。

なお、SettingのSequencingタブの設定に疑問が残っていたのだが、今回チェックをはずして運用してみた。
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実際はそれで何の問題もなかったので、この部分はノーチェックでいいようである。このタブでは、Halt TX if operatou~のBOXにだけチェックを入れておけば大丈夫そうである。

この状態で運用しながら、何か問題点があれば対応してゆくことになる。

続きはこちら
https://fujichrome.exblog.jp/32060619/



by FujichromeR100 | 2020-12-12 14:27 | FT-8 | Comments(0)

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