Core i 7中古ノートPCの購入-FT8用PCのグレードアップ
2021年 11月 27日
11月23日の休日は、フィルター群遅延歪みとAF歪を排したFT8専用受信機がほぼ所定の動作をするところまで手直しと調整が進み、未交信だったベラルーシ、EV1Rと交信できたところである。
https://fujichrome.exblog.jp/32501505/
受信機の改良が進むにつれ、FT8用PCとして推奨されているCore i3 よりも遥かに超ロースペックである現用ノートPCをアップグレードする必要があることを悟った。受信機を低歪化しただけではデコード率が目に見えるほど改善されるわけではなかったためである。
そこで、楽天の中古ノートPCを物色し、遂にCore i 7のノートを注文した。「店長おまかせ」という格安品種で、メーカーもWEBカメラがついているかどうかも、更にはマイク・ヘッドフォーンコネクターの形状さえ届いてみないと分からないという代物である。
実際に届いたものは富士通のノートであった。元はWindows 7のようであるが、Windows 10にアップグレードされており、HDDではなくSDDが実装されている。早速、最新版のJTDX、JTLinker、Turbo Hamlog、BktTimeSyncをダウンロードしてセッテイングした。普通にFT8を楽しむだけであれば、これで十分である。
RF1段AF1段の3.5MHz FT8専用DC受信機を繋いで性能を確認してみた。
今日はシャックに行き、14MHz FT8にQRVしてみた。
運用してみると、デコードされる局数も明らかに多くなり、コールした際の応答率も、CQを出した際にコールされる率も明らかに高くなったと感じた。超ロースペックPCではコールされたりコールバックがあっても気づかなかったことが多々あったのであろう。
15:00から16:00までの運用で、これまで未交信だったEX8MCD キルギス、ER2OZ モルドバ、YL3BF ラトビア、OK1WCF チェコとWKDできた。
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FT8に必要なPCはCore i 3以上とされているのだが、10年以上前に買った、スペックはCore i3に遥かに劣る、Asusの安物ノートでFT8をやっていた。信号の取りこぼしがあることには大分前から気づいていたので、JTDXの設定の工夫や受信機の改良をしてデコード率の改善を試みてきたが、やはりPCの性能の限界を乗り越えることは不可能だったようである。
今回手に入れたCore i7 PCも決して最新版とはいえないのだが、JTDXのデコードタブの項目を標準的な高感度設定にしてもデコードは瞬時に終わる程の処理速度である。超ロースペックPCで同じ設定にすると、デコードに2~3秒以上も時間がかかり、送信が頭切れしまっていた。
FT8の場合、相手の信号が見えないと呼びたくても呼ぶことさえ出来ない。従って、受信能力の向上は最重要課題となることを痛感した。受信能力の向上のためにはPCの性能と受信機の性能、アンテナの全てを改良・改善する必要があることになる。今時Core i 3未満のPCを使っている局はいないであろうが、Core i5かCore i7は最低限必要なのであろう。
JTLinkerが改良されて、eQSLccとLoTWに自動で交信データがアップされるようになった。非常に便利である。その設定はこのサイトを参考にして行った。
https://tanukijima.at.webry.info/202106/article_19.html
なお、10月には14MHzで夕方にロングパスが開き、ヨーロッパの奥地やアフリカ北西海岸の局の信号が超ロースペックPCでも良く見えていた。しかし、先週あたりから夕方15:00過ぎになってもLPが開かず、ヨーロッパはSPで開くようになった。季節が冬になってきたのでコンディションも変わってきたようである。これから真冬の間は手近な太平洋アジアを中心に未交信カントリーを拾ってゆくことになるのかもしれない。
by FujichromeR100 | 2021-11-27 22:19 | FT-8 | Comments(0)