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自作14MHz FT8リグでDX-DXCCが射程距離か   

2022年 11月 15日

2004年に局免を流してしまっていた。再開局直後の2010年5月31日に自作14MHz SSB送信機と受信機で交信してカムバックして以来、無線は自作機を使いCW、SSB、AM、FMモードで運用していた。

横手市の職場で隣の席になったJR7NKH局からFT8の面白さを教えて頂き、入門書のコピーを貰ったのが2019年のことである。これに興味を惹かれ、入門書の手引きに従い、2019年8月17日にまずは手持ちのFT101ZDで7.041MHzを受信し、SPから出る音をノートPCのマイクで受けて信号がデコードされるかどうかを試すところからFT8に入門した。
https://fujichrome.exblog.jp/30744543/

その後、JA7CRJ OMのCQ1号SSBトランシーバーを改造して7MHzでFT8初交信に至ったが、やはりDXを狙いたくなり、2020年7月17日に
14MHz FT8 TXの組み立て準備に取り掛かった。
https://fujichrome.exblog.jp/31283693/
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14MHz FT8送信機は2020年10月25日に完成し、6146入力非同調リニア25Wと組み合わせてFK8GX、UA0ZC他と交信に成功した。
https://fujichrome.exblog.jp/31806979/
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2020年11月28日に、入力も同調回路とした(TPTG型)6146パラリニアが完成した。これでエキサイター出力は0.2Wもあればフルパワーが出るようになった。
https://fujichrome.exblog.jp/32006253/
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ここまで使っていたアンテナは自作トラップDPであった。DXには極めて貧弱なので、2020年12月5日に釣り竿を使った14MHz用フルサイズバーチカルを建設した。
https://fujichrome.exblog.jp/32039430/

2020年12月20日にPCのサウンドカード設定の誤りを手直しした。また、使っていたPCがFT8に必要なスペックを大きく下回るCPUを搭載している貧弱な性能であることがわかったため、それに応じるようにJTDXを設定し直した。この状況ではデコード能力に限界があることを認識した。
https://fujichrome.exblog.jp/32061824/

この時点でアフリカを除く5大陸と交信していたが、アフリカとは交信できないまま2021年3月21日に14MHz FT8は一旦QRTした(28MHz AMにQRVするため)。

2021年6月、ミニマルチ3エレトライバンダーを2階の屋根に乗せたルーフタワーに架設した。20年以上振りのビームアンテナである。

Eスポが終わった2021年8月8日から再び14MHz FT8にカムバックした。そして、2021年10月12日にアフリカ北西岸のS01WSと交信して遂にWACを達成した。
https://fujichrome.exblog.jp/32459931/
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2021年11月27日、Corei3を大幅に下回る超ロースペックなCPUが使われているノートPCに限界を感じ、Core i7中古PC購入してPCをグレードアップした。現在に至るシステムの完成である。
https://fujichrome.exblog.jp/32505476/


結局、14MHz FT8を運用したのは:
・2020年10月11日~2021年3月21日
・2021年8月8日~2022年3月21日
・2022年9月18日~
という、限られた期間だけである。

しかも、この間、実際にリグの前に座って運用できるのは土日・祝日の昼過ぎから16:00頃までという、非常に限られた時間だけである。

使用している送信機(エキサイター)である。
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受信機である。
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受信機の構成は3SK291による高1中2である。IFは9MHzで、ソラチクオーツに以前特注したCW、SSB、AM、AM(Wide)用フィルターを組み込んだオールモード仕様である。VFOはJA2GQP OMが開発されたオールモード用si5351 VFOである。

6146パラTPTGリニアである。
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今年は太陽黒点が増加したためか、9月18日に14MHz FT8にカムバックして以来、夕方のロングパスによるアフリカ方面も好調で、ポツポツとNewが稼げる状況が続いた。

2020年に14MHz FT8に自作リグでQRVして以降、QSOできたDXをまとめてみたら次のとおりであった(2022年11月14日時点)。
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LoTWとQSLカードでCFMした数が82カントリー、WKD(交信済み未CFM)が11カントリー、計93カントリーである。WKDにはコゲつき(LoTWでもQSLでもCFM不能)必至の局が数局含まれている。が、どうやら自作リグのFT8でDXCCを達成することが不可能ではない状況になってきたようである。

なお、運用可能な時間が昼頃から16:00頃に限られているため、ヨーロッパ(EU)が特に多くなっており、午前中に交信のチャンスがある北米(NA)は4カントリーしかCFMできていない。最近はNEWを増やすことが難しくなってきたので、早起きしてシャックに行き、6:30頃から7:00頃まで運用してみている。これによりA65AE UAEとRI1ANU 南極のS.Shetland Is.とWKDできた。また、これまで見えたことが無いA7 QatalとVP8 Falkland Is.の信号が受信できた。

ー・・・ー

自作リグでDXと交信することは自作派の夢である。FT8モードはその夢を現実のものとする。昨年、80カントリー程度で停滞したDXCCであったが、黒点数の伸びに助けられて今年は9月18日に再開してからジワジワとNewが増えて、CFMとWKDを合わせて90を超えるところまで来た。簡単に交信できる所とは大方交信してしまったので、ここからの更なる7カントリーは非常に難易度が上り、胸突き八丁の感である。が、「自作リグでFT8」にこだわり、どうにかDXCCを達成したいところである。

なお、FT8送信機とはSSB(USB)送信機そのものであり、特別なものではない。送受切り替え用にVOX回路を組み込むだけである。VOX回路には、JE4MSQ OMが公開された回路を若干改変した、この回路を使っている。
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このVOX回路で送受切り替えリレーを制御すればよいのである。受信機はSSB(USB)が受信できれば良く、送受信機共にVFOにはQRHフリーであるDDSやSi5351などを使えば良い。

続きはこちら
https://fujichrome.exblog.jp/32882630/



by FujichromeR100 | 2022-11-15 19:51 | FT-8 | Comments(0)

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