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カテゴリ:2m F3( 3 )   

JA7CRJ OMのビギトラ2m FM TRCVRの受信部調整-3SK291プリアンプの組み込み   

2019年 05月 09日

1995年に組みたてた時から感度の低さが気になっていたJA7CRJ OMのビギトラ2m FM TRCVRである。去年、久しぶりに運用したときには一層耳の悪さが気になっていた。

最近調べたところ、当時組み込んだ3SK121プリアンプが死んでいることがわかり、撤去したところ感度が上がったことが確認できた。
https://fujichrome.exblog.jp/30553992/
しかし、その後秋田市内の局とQSOした際に耳の悪さを痛感したので、3SK121プリアンプを3SK439プリアンプに手直しして組み込んでみた。
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これにより感度はやや上昇したようだが、CBで去年からお世話になっているJJ7PGJ局にコールして頂いたのが聞こえなかったこと、数日後に漸く交信が成立したものの、実用上問題があるほど感度がまだ低いことを認識したのである。

根本的な改良が必要ということで、ハイゲインなことで実績がある3SK291を使うプリアンプを組み立てて組み込むこととした。連休中に観光マスクを描き、
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エッチングした基板の裏に3SK291をハンダ付けし、
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2SK439基板から移植したFCZ7Sコイルをハンダ付けして基板は完成した。
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SSGで確認してみると、今まで30dBμの信号でSメーター代わりのラジケーターの指針が少し触れる程度であったのが、20dBμで指針が赤の領域まで振れるようになった。

この状態で走行しながら運用してみると、これまでに週末に数回レポートをして頂いた秋田市内の局の信号が、それまではSメーターの指針がわずかに振れる程度であった状態から、赤の領域に入るフルスケール近くまで振れることが確認できた。

SSGで比較する限り、感度は25dB程度までも改善されたようであったが、実際の信号を受信しても受信感度が相当向上したことを実感できた。

-・・・-

UHF高周波増幅用と謳われている3SK291は144Mcにおいても十分なゲインを持つことが確かめられた。3SK291はエンハンスメントモードのために第1ゲートに正電圧を印加する必要があること、ドレイン電圧を6Vとする必要があることなど使う上での制約があるのだが、性能の素晴らしさはその制約を十分に上回ることを改めて実感した。

この状態でしばらく運用して受信感度が実用上十分かどうか確認しないといけない。

しかし、秋田市内の局と交信した際、秋田市内で2m FMを運用している局の数は、ピークだった1994年当時と比べると1/50から1/100に激減したと教えていただいた。確かにCQを出しても応答があることは稀である。県庁所在地にもかかわらず、こういう過疎状態になってしまったのである。地方都市のVUバンドは非常に寂しい状態にあることも、2m FMの運用再開により痛感されることとなった。








by FujichromeR100 | 2019-05-09 20:42 | 2m F3 | Comments(0)

JA7CRJ OMのビギトラ2m FM TRCVRの受信部調整   

2019年 04月 21日

JA7CRJ OMの名著、ビギナーのためのトランシーバー製作入門('92)に解説されている水晶局発方式2m F3 TRCVRを組み立てたのは'95年頃であった。当時、2階の屋根の上にモービルホイップを取り付けて秋田市内の数局と交信が楽しめた。

実装していた水晶はメインチャンネル用と145.32Mcの2波だけだったので、アズマ無線に水晶を特注して5波に増波したのは2015年のことであった。

https://fujichrome.exblog.jp/24134297/

昨年、1200Mcに出ることを目指して144/430/1200Mc用モービルホイップとマグネットベースを仕入れた。昨年の10月に由利本荘市の三望苑でCBをやった際にこの2m FM TRCVRも持って行き、CQを出したところ本荘市内と局と交信できた。このリグでは20年ぶり以上の交信である。しかし、相手の信号が弱いことが気になった。11月4日にCBを運用するために鳥海山5合目祓川に移動した際もこのリグで2m FMを運用したところ、横手市内のモービル局と交信できた。このときもやはりこちらのレポートよりも相手の信号が非常に弱いことが気になっていた。

このモービルホイップは144MHzではマグネットベースの基部をボディーに接続してボディーアースをとる必要があるとされている。感度が低いのはボディーアースをとらなかったためと考えて、ボディーアース用平打線を入手した。
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早速これを装着して、通勤と帰宅時にCQ連呼をしてみた。2日目に漸く沿線の局と交信できた。また、土曜は秋田市内で走行中のモービル局と交信もできた。しかし、モービル局の信号が聞こえたのは2~3kmの範囲だけであることがわかったのである。

どうやら、受信部の感度が著しく低下しているようである。95年に組み立てたままだったので、コアの調整がずれてしまっているかと思い、土曜日に受信部の調整を行った。
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後板についているのは3SK121プリアンプである。SSGを接続して感度を確認してみると、確かに感度が異常に低い。

コアを調整して行くと、プリアンプのドレイン同調回路のピークが取れない。色々いじった挙句に、遂にプリアンプの破損の可能性に思い至って、プリアンプを撤去・スルー配線してみた。

その結果、感度は劇的に改善して0dbマイクロでスケルチが開くところまで調整できた。
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撤去したプリアンプ基板である。3SK121はガリヒ素MOSFETであり、静電気に弱いとされている。どうやら、3SK121が死んでしまっていたようである。
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札幌駅北口にあったジャンク屋から80年代に仕入れたガラエポ基板の端切れに感光液を塗って自作した基板である。FCZのキットの回路であったかもしれない。

改めてビギトラを読むと、このTRCVRは-15dbの信号で反応するほど高感度と記載されている。こちらは調整しても0dbμであった。死んだ3SK121を2SK241に換装して復活させたプリアンプを組み込んで、感度が改善されるかどうか検討することは今後の課題である。

このTRCVRは助手席に置いて、運用するスタイルで使っている。
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電源はCB TRCVRに使う目的で去年仕入れた秋月の12V 5Ahバッテリーである。
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by FujichromeR100 | 2019-04-21 22:27 | 2m F3 | Comments(0)

JA7CRJ式 2m F3 トランシーバー-局発用水晶の追加   

2015年 06月 14日

JA7CRJ OMが著した「ビギナーのためのトランシーバー製作入門」は、2m F3トランシーバー組み立ての解説本であり、自作愛好家にとっては現在でもバイブルである。初版が出版されたのは20年以上前の1992年であり、既に絶版となってしまったことは残念である。最近、この回路をアレンジして29Mc F3トランシーバーを完成させた。多くの部品が入手困難になってしまっており、素晴らしい設計ではあるが、現在、新たに組み立てようとすると部品の入手には苦労する。

この2m F3トランシーバーを組み立てたのは1995年頃である。局発は簡単な水晶発振回路バージョンとし、アイテックで用意されていた145.00と145.32Mc用の水晶を買って2波だけ実装した。これでも当時、秋田市内の局と結構交信を楽しめたものである。出力は0.2W弱、アンテナは屋根のテレビアンテナ支柱に取り付けたモービルホイップであった。

局発は水晶を6個実装できるようになっている。送信周波数から10.7を引き、9で割ると必要な水晶の周波数が求まる。その後、逓倍式1295Mc送信機組み立て用に14.7983Mcの水晶(送信周波数143.888Mc。9逓倍すると1200Mc F3 コールチャンネルの1295.00Mcとなる。)を注文して実装した。14.962Mc(145.36Mc)、14.967Mc(145.40Mc)、14.971Mc(145.44Mc)の水晶もアズマ無線工業に注文して入手しておいたのだが、実装しないまま長い時間放置してしまっていた。

今日は時間があったので、これらの水晶を全て取り付け、トリマーで送信周波数合わせを行った。
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調整は巧くいき、コールチャンネルを含めて、2mの5波を送受信可能となった。

写真手前は、1984年に出版された続1200MHzハンドブックに掲載された、145Mc用C級ブースターアンプ基板である。これも1995年当時に組み立てたものの、基板のまま放置してしまっていた。トランジスターは2SC2539である。当時はこのようなRF用トランジスターも若干手に入ったものだったが、最近ではめったに見かけなくなってしまった。

これも、手持ちの放熱器に漸く取り付けた。そのうち、実働試験をしてみたいところである。
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by FujichromeR100 | 2015-06-14 11:23 | 2m F3 | Comments(0)