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7Mc半導体版バラック送信機-其の12 1月30日と31日のQSO   

2011年 01月 31日

この週末は基板の組み立てに没頭したが、7Mcで交信もしたいのである。体が2つ無いと対応しきれない状況である。

 土曜日、15時前にリグに火を入れて聞いてみるとにぎやかである。JA1コールの厚木の局を呼ぶと応答があった。送信時に100Hz以上と思われるQRHがあること、音質的には中域が張っていてQRPには丁度良いのではと思われる、という貴重なレポートを頂いた。土曜日の外気温は-3℃、室温は0℃そこそこであったろう。冷え切ったキカイに火を入れたばかりでいきなり交信したので、VXOといえども周波数が変動したものと推察された。キャリアーポイントは、十分に詰めていなかったのでもう少し低音が出る設定に調整しないといけない。この辺は、自分でモニターしてもなかなか判断しずらく、交信相手局のレポートが非常に参考になるのである。

 この局とのQSOが終了したところで、JH1の局に呼ばれた。ブ~ン・・・というビートを伴っている。これはもしかするとA3ではないかと思ったところ、果たして、A3の局であった。住所は横須賀とのことである。信号は強力である。送受信機の紹介を聞いて、腰を抜かして驚いた。送信機はヒースキットの6AU6クラップ発振のVFO(周波数を改造されたとのこと)に、6AQ5-6CL6-3D32の出力75W、プレート・スクリーングリッド同時変調。変調器は12AX7-6AU6-12BH7A位相反転-EL34プッシュプル。受信機はコリンズ75A4とのことである。コールされたときに、若干周波数が飛んだもののその後は安定でQRHも殆ど感じなかった。ヒースキット時代の真空管式VFOとは思えない安定度である。土曜日はこの2局とのQSOで満足して基板の組み立てに没頭した。

 日曜は風雪であった。10時頃に火を入れて7Mcバンドを受信してみると、7.180Kc以上は強烈なノイズで受信不能である。他の周波数もスノーノイズと思われるスタティックノイズがある。が、交信出来ないこともなさそうであった。条件は良くなかったが、日曜はさいたま市のJR1の局、千葉市のJF1移動局、そして、JF2の静岡県富士市の局、計3局と交信できた。富士市の局がこれまでの最DX局である。

 CQを出した際の応答率は非常に悪いが、こちらからコールした際の返信率はかなり高い。強い局と競合しない限り、返信してもらえるようである。これまで交信できた局はほとんどJA1、関東地方の局である。このアンテナでは電離層反射の第一跳躍距離がその辺りになっているのであろう。シグナルレポートは57から59である。5WのQRPではあるが、SSBモードでは7Mcでもそれなりに楽しめることが判ってきた。5Wのままでは、AJDの完成が良い目標になりそうである。但し、IRF510 PPによる、25W程度の出力を目指すリニアアンプの検討にも、大いに興味が惹かれるところではある。

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by fujichromer100 | 2011-01-31 10:11 | 7Mc SSB TXMR | Comments(0)

USBラダーフィルターSSBジェネレーター、調整用コンバーター、高一中二メイン基板   

2011年 01月 31日

 この週末は、基板の組み立てに没頭した。今まで、製作作業から離れていた反動であろうか。組み立てたのはUSBラダーフィルターSSBジェネレーター、調整用コンバーター、高一中二メイン基板の3種である。

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 USBラダーフィルターSSBジェネレーターである。基板上左端がキャリアー発振、上中がリングモジュレーター、上右がDSBアンプ2SK241、右が4素子USBラダーフィルター、右下がSSBアンプ2SK439、左下がマイクアンプ2SC945、SEPPバッファーアンプ2SC1815/2SA1015、3db 600Ωアッテネーターである。クリスタルはサトー電気で一山いくら売りの12Mc HC49USである。VXOとしたキャリアー発振回路がしかるべく動作するところまで確認した。

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 ジェネレーター基板の12Mcの信号を手持ちの受信機で受信することはできないので、調整用のコンバーターも作った。CQ誌に掲載された2代目熊本シティースタンダードジェネレーターの記事には、局発とDBMだけの調整用コンバーターも示されていたので実際に組み立てたのだが、21Mcトランシーバーの調整に使おうとしたところ、DBMの後にアンプがないと変換後の信号が弱すぎて使いにくいことがわかったので、この基板を起こしたのである。 
送信機の周波数変換にも使えるように、DBMの後には共振回路並列のバンドパスフィルターを設けた。回路はシンプルで、基板右下がDBM、左下がバンドパスフィルター、左中から上が2SK241アンプ、右上が水晶発振回路である。今回はサトー電気で安く手に入れて一度バラック送信機のコンバーターに使った後で、とりはずしていた19.140McのHC49US水晶を使い、12McのUSB信号を7McのLSBに変換する構成とした。局発が19.141Mcで発振するところまで、昨日は確認・調整した。

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9Mc IF SSB AM用高一中二受信機のIF基板である。初代の基板は部品密度が高すぎて1/4W抵抗を実装することができず、1/8W抵抗で組み立てた。今回はパターンの設計も前回よりは慣れていたので、写真のとおり、ほぼ適切な実装密度にすることができた。白い半固定VRは、近所の部品屋に在庫している古典的パーツである。
 基板上部は3SK35/59による9Mc IF増幅回路、その右がリングデテクターである。IF増幅2段目の負荷トランスが縦に2個並んでいるが、上がSSB復調出力用、下がAM検波出力用である。下のトランスの下部にAM検波用1N60がみえる。IF増幅回路とSSB復調回路は熊本シティースタンダードそのものである。SSB復調回路部分のパターンも熊本シティースタンダードのパターンをそのままマネしている。リングデテクターダイオード4個の直ぐした、Yマークの2SC372シルクハットからAGCレベル調整用VRまではAGC増幅、倍電圧整流(1N60×2)、AGC時定数切り替え回路(2.2μFコンデンサーにスイッチで4.7μFコンデンサーを追加可能)である。基板右上のトランスから下は、USB用とLSB用の水晶切り替え回路付きのキャリアー発振回路である。キャリアー発振用クリスタルの左の半固定VR3個は、空いたスペースに設置したUSB、LSB、AMモード用のSメーター0アジャスト用である。
 可能な限り新品の部品でここまで組み立てたが、AM用フィルターに使う9Mc HC49Uクリスタルは新品の手持ちがもうないので、現用の基板からハズして取り付けないといけない。初代で経験した問題と、バラック受信機で経験した問題を踏まえて考えた基板なので、大きなトラブルは発生しないことを期待している。

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 先週組み立てた、この基板と組み合わせて使うコンバーター基板である。14Mcを3SK59で1段高周波増幅してDBM R&K M7で9Mcに変換する。VFO5Dの出力は2SC828で緩衝増幅してからM7に入る。シンプルな構成である。

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これら3種類の基板を組み立てるのに、10Kボビンが14個必要であり、全てジャンクボビンをバラして巻き直した。土曜から日曜にかけて、この作業にかなりの時間が掛かった。たまたま手持ちがあったFCZ28 2個もバラして、巻き直しに供したのである。5Mcバッファーアンプの負荷コイルだけは、FCZ5をそのまま使った。今週は、これらの作業に没頭したので、AFアンプの測定までは手が回らなかったのである。おいおい、着手していく予定である。

by fujichromer100 | 2011-01-31 09:11 | SSB | Comments(0)

14Mc高一中二 作り直し基板-2   

2011年 01月 28日

ようやく、作り直す14Mc高一中二メイン基板の回路図を書き、部品もリストした。回路図が出来る前に基板のエッチングが終わっているという、変則的な進捗状況である。

 フィルター切り替え回路があること、IF2段目の負荷タンク回路を2個並列にして、出力の一つをAM検波、もう一つをSSB復調用に供すること、増幅型AGCとしたこと、そしてキャリアー発振回路でUSB用とLSB用水晶を切り替え可能にしたこと以外は、熊本シティースタンダードSSBジェネレーターの受信部の回路、そのままである。USB型クリスタルフィルターSSBジェネレーター用の部品と共に、近所の部品屋で部品を仕入れて、週末に組み立てを行う。

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 一方、久々にサトー電気から部品を仕入れた。こういう自作をしていると、10Kボビンは継続的、且つ、大量に消費してしまう。ジャンク10Kボビンも払底しそうな状況であるので、今回、15個仕入れた。昔と違って、あまり安くはない値段である。とはいえ、FCZコイルよりは買いやすく、且つ、熊本シティースタンダードに指定の巻き方をするためには、このボビンが必須なのである。
 スチコンと150pF NP0セラミックコンは2Mc VFO用である。
 HC49USクリスタルは、14.318Mc 5個、18Mc 1個、36Mc 1個である。14.318Mcは、USB型フィルターSSBジェネレーターに使用する予定で仕入れた。14McのSSBを、18Mcのクリスタルを2逓倍する構成のVXO局発で得られる36Mcとヘテロダインすることにより、50.318-50.140Mcを送信可能な50Mc用のSSB送信機を試作してみたい。36Mcクリスタルは、14Mc親受信機に組み合わせる50Mc用クリコンの局発用である。このクリコンは未設計であるが、3SK59をRFに使用し、DBMと2SK125ポストアンプを組み合わせ、局発水晶は36Mcと36.5Mcを切り替え可能とすることにより、将来のAM受信(50.5Mc~51Mc)にも対応可能なクリコンとする予定である。36.5Mcのクリスタルは、サトー電気のリストにないので、アズマ無線のお世話になることになる。

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by fujichromer100 | 2011-01-28 09:52 | 受信機 | Comments(2)

T68-7コア到着   

2011年 01月 27日

 良音質のSSBを目指して、USB型ラダーフィルターを使うSSBジェネレーターの試作に着手したところである。首尾良く送信機が完成した暁には、技術派OMがQRVしている14Mcバンドで交信したいと考えている。

 このジェネレーターではUSBしか発生させることが出来ない点に留意しないといけない。つまり、例えばジェネレーターの周波数を12Mcとすると、通常、局発は26Mc台のVXO(可変周波数:130Kc弱)とするわけであるが、この構成ではジェネレーターで発生したUSBは周波数変換により反転してLSBとなってしまい、NGなのである。

 従って、ジェネレーターと局発の周波数を加算して14Mcとなるような構成にする必要がある。つまり、ジェネレーターの周波数を12Mcとして、局発は2McのVFOにしないといけない。

 14Mcバラック受信機に実際に使ってみて、2McのVFOは非常に安定であることを確認済みである。送信VFOとしても、恐らく十分実用になると思われる。但し、このVFOには、カリフォルニアのPalomar Engineerで販売しているT68-7トロイダルコアが指定されている。

手持ちに、T68-7コアは無いと思っていたので、先週、オンラインで2個発注したところ、今日、無事に配達された。

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 ところが、7.4Mc送信用VFOを作るときに注文した2個のうち、1個が残っていることに気づいた。手元にT68-7が3個になり、2個余ってしまった。いつか、何かに使うかもしれないが、余剰在庫になった。

by fujichromer100 | 2011-01-27 12:03 | アナログVFO  | Comments(0)

14Mc高一中二 作り直し基板-1   

2011年 01月 27日

増幅素子に2SK241を使用して組み立てた14Mc SSB AM用高一中三受信機を、デュアルゲートMOS FETを使用する高一中二に作り直そうとしているところである。

 メイン基板とコンバーター基板、AF出力アンプ基板のエッチングが完了し、AFアンプ基板は完成していた。23日の日曜に、コンバーター基板に部品をとり付けて完成させた。

 取り外し品の3SK59をRF増幅増幅に使い、負荷の10Kコイルを並列とした。入力のコイルと併せて、スタガー同調として14Mcバンド内での感度の均一化を図る。VFOのバッファーアンプには、取り外し品の2SC828を起用した。DBMはR&K M7である。部品点数も少なく、この基板は直ぐに完成した。

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 後は、メイン基板の組み立てと基板の換装作業である。実は、メイン基板は一枚の回路図を書いていない。旧基板の回路図とバラック高一中二受信機の回路図を眺めながら、基板パターンを起こしてしまったのである。ちゃんとした回路図がないといろいろとマズイので、一枚の回路図を起こして、部品リストを作らないといけない。

by fujichromer100 | 2011-01-27 11:25 | 受信機 | Comments(0)

良音質SSBを目指して-USBラダークリスタルフィルターSSBジェネレーターの試作   

2011年 01月 26日

自分で設計した完全ディスクリート版SSBジェネレーターがようやく7Mc送信機の中で正常に動作するところまでこぎつけた。

 その試行錯誤の過程で勉強した、JA1AEA鈴木OMのHJ連載「おはなしシングルサイドバンド」のマイクアンプとDBM、その接続に関する議論には大いに触発された。

 一方、HJのバックナバーを読み返すうちに、USB型ラダーフィルターの解析記事が掲載されていることに気づいた。我々が通常使用するLSB型ラダーフィルターの帯域特性がバンドパス型であるのに対して、このUSB型ラダーフィルターは、帯域特性がハイパス型になることが特徴である。このため、受信機用のフィルターとしては全く不向きで、これまで、自作マニアから無視に等しい扱いを受けてきた、と記述されている。実際、そのとおりであろう。但し、「ランド方式で作る手作りトランシーバー入門」にはこのUSB型ラダーフィルターが多用されている。2素子で組んでもDSBの濾波が可能であることによる、製作の簡便性が多用された理由なのであろうか。

 HJの解析記事には、USB型フィルターでは通過帯域に群遅延歪みが発生しないことが指摘されている。また、ハイパス型となるので通過帯域が広く、音楽電送も可能なほどの高音質が実現できるともされており、著者の試作品は実際に音質が優れていると記載されている。

 USB型フィルターをSSBジェネレーターに応用しようとする際、「SSBの帯域は3Kc以内」と定める法規との整合性が最も気がかりとなる。この点については、送信されるSSBのエネルギーの99%が3Kc内に収まっていれば法規の規定が満たされること、そして、人間の肉声、特に男性の肉声の帯域は3Kc以内であることから、肉声で通信する限り、USBフィルターを使用しても送信されるSSBの帯域は法規の規定を満たすと結論されている。

 これを読んで、USB型ラダーフィルターを使い、且つ、鈴木OMの記事の議論に従ってマイクアンプとバラモジを設計すると、フィルタータイプといえども群遅延歪みの影響から逃れた、音の良いSSBジェネレーターができるのではないかという妄想に取り付かれてしまったのである。

 そこで、タイトルにあるように「良音質」SSBを目指して、USBラダークリスタルフィルターSSBジェネレーターの試作に着手することにした。ハイファイSSBや高音質SSBになるのかどうか、全く不明であり、且つ、測定器もないことから発生するSSBの定量的な測定もできない。従って、目標は「良音質」とややぼけた表現に留めることにしたのである。

 試作ジェネレーターの構成はシンプルである。DSB発生回路は、2SC372マイクアンプ-2SC1815/2SA1015 SEPPバッファーアンプ-600Ω3db T型アッテネーター-リングバラモジ-2SC372 VXO局発である。それに続いて、2SK439 DSBアンプ-4素子USB型ラダーフィルター-2SK439 SSBアンプ、という構成である。
 
SEPPバッファーアンプには「定本トランジスター回路の設計」のエミッターフォロアーセクションに示された回路をそのまま使った。動作はB級である。インピーダンスが低い、相当重い負荷にも歪み無く大出力を送り出すことが可能であることが示されている。このバッファーアンプとバラモジの間に600Ω3db T型アッテネーターを挟み、バッファーアンプに対する負荷の影響を軽減させることにより低歪みの平衡変調を目指すという考え方は、鈴木OMの記事に記述されている。

いつものように方眼紙に回路図を殴り書きし、基板パターンを下書きをしてからトレーシングペーパーにマスクを描いた。

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 12Mcのクリスタルで製作すると、19.2Mcクリスタルを使う調整用コンバーターにより7Mcで音質をモニターできる。目論見通りに仕上がるようであったら、現用の「完全ディスクリート版SSBジェネレーター」と換装して7Mcにオンエアーすることも可能である。

 「実際の交信に使えるSSB送信機が自作できれば御の字」というところから、「音の良いSSBができないだろうか」というところまで、命題の内容が一歩前進したのかもしれない。

2015.12.8追記

その後、マイクアンプを独立してFET差動入力、カレントミラー負荷、SEPP出力、NFB付き半導体アンプと、12AX7A SRPP、カソードフォロアー出力、NFB付きアンプを組み立てて、このジェネレーターのダイオードリングバラモジをドライブするようにした。また、マイクにはAKG D112を起用した。
http://fujichrome.exblog.jp/22073464/
http://fujichrome.exblog.jp/22482913/

このジェネレーターを使用して、7Mc用エキサイターを組み立て、1625パラリニアで50Wの出力を得て、実際に交信したところ、交信相手からのレポートは上々で、「FM放送のようです」、「上手く調整されていますね」などというレポートを貰うことができた。
http://fujichrome.exblog.jp/24043641/

良音質のSSBジェネレーターを組み立てるという目的は達成されたようである。

by fujichromer100 | 2011-01-26 10:31 | HiFi SSB | Comments(0)

TA7358 SSBジェネレーター   

2011年 01月 25日

TA7358は、JF1RNR今井OM著の「ランド方式でつくる手作りトランシーバー入門」で紹介され、現在、まだ容易に入手可能なバラモジICであることからも広く使われている。SIP 9ピンICで、ベース接地増幅回路、平衡混合回路(バラモジも可)、発振回路(LC、水晶共に可)が入っている。かつて汎用されたTA7320と類似しているが、TA7320には増幅回路が入っていなかった。

 このTA7358を使うバラモジについて詳しく報告しているのが、ここである。
http://homepage3.nifty.com/jg3adq/ta7358bm.htm

 メーカー指定によるTA7358の増幅回路はベース接地回路となっており、AF増幅にも応用されているが、増幅度は低く、音質も優れず、イマイチであるという風評である。この増幅回路をマイクアンプ回路として使うための検討結果も同じ著者により報告されている。
http://homepage3.nifty.com/jg3adq/ampgain.htm
から引用したその検討結果は次のとおりである。

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回路構成をエミッター接地とし、これまで470Ωとされてきた回路の負荷抵抗Rを3.3KΩにすることにより、42dbのゲインが得られたと報告されている。これは、ディスクリートのトランジスター1石増幅回路を上回るゲインである。この結果をみると、Rの値を可変にすることにより、ゲイン可変のAFアンプを構成できそうである。

 これを読み、マイクアンプ、バラモジ、キャリアー発振VXOをTA7358だけでまかなう、小型シンプルSSBジェネレーターができそうだと思うに至った。

 これまでSN16913とSN76514によるSSBジェネレーターを使う、24Mc SSBトランシーバーと14Mc SSB送信機を作ってきたが、ダイオードリングバラモジとは異なり、ICバラモジではキャリアーヌル調整が出来ないことと、キャリアーとAF信号の注入レベルに注意する必要があることから、自分では積極的に回路設計に使ってみたことはなかった。

 が、このTA7358については、このICだけでDSB発生回路を構築できそうであることに興味が惹かれたので、回路設計して基板を起こしてみた。TA7358は、今でも安価に手に入ることもうれしい。なお、回路図はまだ清書していないのでアップしていない。

Rは470Ωに2KΩの半固定抵抗をシリーズにして、ゲイン調整が可能なように設計した。これにより、マイク入力部のレベル設定用半固定VRは省略した。フィルターは、サトー電気から以前、一山買っておいていたHC49US型12Mcクリスタルを使う8素子ラダー型とした。全体の構成はシンプルで、マイクアンプ、バラモジ、12Mcキャリアー発振(TA7358)-DSBアンプ(2SK439)-8素子12Mcラダーフィルター-SSBアンプ(23K439)-SSB Outである。

 基板ができるだけコンパクトになるようにパターンを設計した。できあがったTA7358 12Mc SSBジェネレーターの写真を示す。

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 完全ディスクリート版SSBジェネレーターと比較すると、かなり小型に出来上がった。

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 これで実用的なSSBが発生するのであれば、便利なことは間違いない。「簡単お手軽SSBジェネレーター」の決定版に成り得るかもしれない。

 余っている19.2McのHC49USクリスタルを使って調整用コンバーターを組み立てて、7Mcで音質をモニターできるようにして遊んでみようと考えているところである。

by fujichromer100 | 2011-01-25 12:54 | TA7358 | Comments(0)

AFマイクアンプ回路3題   

2011年 01月 25日

完全ディスクリート版SSBジェネレーターを使って7Mc SSB送信機を作る過程で、バラモジのドライブレベルの重要性を認識したわけであるが、外付けとして使おうと思ってマイクアンプ基板を組み立てたものの、結局使わないで送信機は完成してしまった。

 マイクアンプはタダのAF増幅回路であるが、このような回路をマジメに測定してみたことは無かったので、折角だから測定して特性を把握してみようと思い立ち、比較のためにジェネレーターに搭載している回路と同じ2石直結エミッタフォロアー出力回路の基板も組み立ててみた。

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 写真は左から、μA741(熊本シティースタンダードの回路と同じ)、2SC945-2SK30ソースフォロアーコンデンサー結合、そして、2SC734-2SC735エミッタフォロアー直結(ジェネレーター搭載回路)である。

 これらの回路について、入出力特性と周波数特性を確認する予定である。さらに、ダイオードリングバラモジのインピーダンスは非常に低いので、これを十分にドライブ可能であるかどうかを確かめるために、600Ω負荷時の出力電圧が、100Ωや50Ω負荷とした際に変動しないかどうかも確認してみたい。

 HJに連載された、JA1AEA鈴木OMの「おはなしシングルサイドバンド」には、リングバラモジの低いインピーダンスの悪影響を受けてマイクアンプに歪みが生じないように、SEPP送り出しとして数dbのT型パッドを介してマイクアンプとリングバラモジを接続する場合すらある、という記述がある。音質の優れたSSBジェネレーターを組み立てようとすると、そこまでこだわる必要があるのかと認識を新たにした。そのような観点から、これら3種の回路の特性を確かめておくことは、ムダではないと考えた。

 AF回路の測定には、真空管アンプの測定と調整用に買っておいたケンウッド製AF発振器(写真)、中古測定器の山陽電子から買っておいたトリオのオーディオミリバル(写真)と、トリオの5MHz 2現象シンクロスコープが使える。久々に発振器とミリバルを引っ張り出してきた。

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地味な作業であるが、案外楽しみである。

by fujichromer100 | 2011-01-25 11:31 | SSB | Comments(0)

AFパワーアンプ基板2題   

2011年 01月 25日

2SK241高一中三受信機を作り直すことにして、基板を起こしたのだが、新たにAF出力アンプを外付けしないといけなくなった。定番のLM386アンプ基板を作ったついでに、1995年頃に数個買ったままになっているμPC575C2を使う基板も作ってみた。

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 μPC575C2の回路は、HJ#44に掲載されているTA7320Pをバラモジに使う熊本シティースタンダードのSSBジェネレーター基板に使われている回路を使い、基板パターンもそれをまねた。比べてみると、μPC575C2の方が外付け部品が多く、フィンの加工も一手間余計に必要となることから、わざわざこのICをAF出力アンプに起用しないといけない理由はなさそうに思える。

 今回は、手持ち品の活用と、1995年当時を懐かしむという意味で、この基板を起こしてみただけなのである。一度実際に使ってみて、使い勝手を確かめてみないといけない。

by fujichromer100 | 2011-01-25 11:08 | 受信機 | Comments(0)

7Mc半導体版バラック送信機-其の11 遂に初QSO   

2011年 01月 24日

先週、バラモジの動作レベルを確認し、送受切り替え回路の手直しも終了し、初QSOを目指す準備が整っていた7Mcバラック送信機である。

 日曜の10時過ぎにセットに火を入れて、バンドをワッチしてみると、高端近くでJA1HU局がCQを出していた。コールしてみると、応答があり、44のレポートを頂いた。こちらからは59のレポートを送り、遂に初QSOが成立したのである。が、こちらの電波は弱く、尻切れになってしまった。

このとき、アンテナは未調整であった。ダミーロードを接続して送信するとちゃんと約5Wの出力が出て、終段2SC2078ppのコレクター電流も0.8A程流れる。が、アンテナを接続すると2W程度しか出ず、コレクター電流も0.3A程度しか流れない。明らかにアンテナがおかしいのである。

 アンテナを点検してみると、トラップコイルのところでエレメントが断裂しているのを発見した。これをハンダ付けしなおして、さらに、エレメントの長さを調整したところ、アンテナを接続してもダミーロードと同様に約5Wが出力されるようになった。

 この作業は、屋根に上がって行った。現在、屋根には雪が積もっている。最近、頻繁に、雪降ろし作業中に屋根から転落する事故が報道されている。この転落事故を避けるためには、足下の感覚を鋭くし、滑り初めの兆候を鋭く捉えることが重要である。そのためには、「はだし」が一番であることを経験している。というわけで、裸足で屋根の上を慎重に歩き回り、エレメントの長さの調整を実施した。著しく冷たかったが、なんとか滑落することなく、作業を無事に終了することができたのである。雪国の冬のアンテナ調整は、苦労が絶えない。

 アンテナが正常になったところでバンドをワッチしてみると、JA1HU局がまだオンエアーしていたので再びコールしてみた。今度はピークで59のレポートを頂いたのである。このJA1HU OTは、水平出力管をファイナルに使った自作の10W SSB送信機に、受信機はなんと、1石のBFOをつけてSSBを復調できるようにした5球スーパー(2バンド5球スーパーであろう)を組み合わせているという、究極の自作派OTであることを以前から知っていた。ご本人は戦前からのラジオ自作マニアで、父君が戦前のマチュアであったとのことである。

 この自作バラック送信機での初QSOのお相手がJA1HU OTであったことを、非常にうれしく思ったのである。近年、2-Way 自作のQSOは非常に珍しい。色々話させて頂きたかったが、やはりこちらの5Wは非力で、長い話は難しいようだった。後はQSLに託すことにして、初QSOを終了した。

 さらにバンドをワッチすると、JA1の局がCQを出していたのでコールすると、やはりピークで59のレポートを頂いた。驚くべきことに、この局も自作リグを使っており、PSN方式とのことであった。この局とも2-way自作の交信が成立したのである。

 この成果に驚きつつ、CQを出してみると、JF1の移動局にコールされたのである。こちらのレポートは57を頂き、先方には45を送った。さらに、JK8の移動サービス局とも交信でき、合計4局との交信に成功したのである。

 2010年 09月 22日に「7Mc SSB半導体版バラック送信機」のシリーズを開始して、其の11に至ってようやくQSOに成功した。途中の中断も長かったが、今回は種々のトラブルも経験した。21Mc SSBトランシーバーでの初QSOに至るまで以上に手間取ったが、この経験から得たものも多かったのである。

 これでようやく、7、14、21、50Mcの運用が可能となった。一年中、QSOが楽しめるであろう。しかし、7Mcで5W出力は、やはり非力である。仕入れてあるIRF510を使ったリニアの実用化が必要である。20W程度の出力は欲しいところである。現行の2SC2078PPでも、電源電圧を17V程度まであげると、10Wは得られる予定ではあるのだが。

 なお、局はこのようなセッティングである。手前左がバラック送信機、右が14Mc受信機、奥の左が21Mcトランシーバー、その上が7Mc用クリコン、スピーカーの上は受信機用の乾電池電源である。受信機のシャーシーは、ロクタル電池管スーパーの残骸、送信機のシャーシーは初代熊本シティースタンダードジェネレーターの調整用に使ったシャーシーの再利用である。Sメーターは相変わらず、受信機の上に置いているだけである。今時、こんなジャンク風無線機でアマチュア無線をやってるヒトは、いくら何でも他にいないだろうと思いながら、昨日は初QSOの成功に思わずニヤニヤしてしまったのである。戦後再開期の手作り無線局の雰囲気を現代に蘇らせる無線局と自負(!?)しているところである。

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by fujichromer100 | 2011-01-24 09:03 | 7Mc SSB TXMR | Comments(0)